大変遅くなりましたが、今年初のコラムとなります。
本年もよろしくお願いします。
さて、話題はやはり年末年始が中心です。
私は例年通り、高校サッカーの中継スタッフとして東京に行っていました。
今回の兵庫代表は6年連続で滝川第二高校(以下滝二)。
監督の黒田和生さんがこの大会を最後に勇退、さらには去年10月の全日本ユース選手権でも初優勝し大会の優勝候補に挙げられていたこともあって、首都圏開催(昭和51年)以降、「最も兵庫県代表が注目された」(ベテラン記者談)中での戦いでした。

憧れの国立競技場!!
12月30日、開幕戦で滝二は登場。
その1時間前。開会式を黒田監督はピッチ側(そば)から眺めていました。
いつもは、スタンドからカメラ片手に教え子たちの晴れ姿を優しく見つめるのが恒例でしたが、さすがに今回は試合を直後に控えているとあって、そうはいかず。
ただ、初めて見る“選手目線”での入場行進は新鮮だったようで
「いいもんやなあ。最後にここから見るのも何かの縁やな。」と感慨深げ。
滝二のベンチに入れない5人の堂々とした行進を見届けると、すぐさまアップ場へ向かいました。
アップ場。先程までジャージ姿だった黒田監督はスーツ姿になっていました。
県大会でも全国大会でもこれまでスーツ姿は一回きりでしたから、ビックリしました。
その一回というのは、今から7年前の77回大会、
滝二が初のベスト4・国立競技場まで戦いの歩みを進めた大会でした。
私の驚いた顔を見て、「やっぱり国立は違うからねえ・・・。」とニコリ。
ネクタイは7年前に使っていたものと全く同じ。
加地(ガンバ大阪)や朴(ヴィッセル神戸)ら1998年春に卒業した選手たちから送られたネクタイ。
見た瞬間に鳥肌が立ちました。
7年前、入社1年目の私がベンチ横で見た国立での東福岡戦が一瞬にしてフラッシュバック。負けたときのあの悔しさ・・・、涙も出そうになりました。
試合前のロッカールーム。
黒田監督は「暁星高校は兵庫県で言えば、関学と小野高校を足したようなチーム。
つまり、球際に強く最後の最後まであきらめない集団だ!立ち上がりから攻めていこう!!」と激を飛ばしました。
そして、ピッチに向かう直前、監督・コーチ・トレーナー・選手全員で輪になって校歌を歌いました。ホントに大きな声でした。最高の雰囲気でした。
私は勝利を確信しました。

黒田監督 初の国立インタビュー
13:10 いざ試合開始。
一番驚いたのは、応援団。それも暁星の。
小学校から系列校があるため、生徒やOBも多く、あらかじめ用意した赤のタオルを持っての応援スタイルは完全に滝二を圧倒。
暁星がボールをポゼッション(保持)すると、普通に会話することままならない状況。
滝二ベンチ横にいて、黒田監督も「うわ、凄いな」と予想以上の歓声に驚きを隠せませんでした。
ただ、チーム力で上回る滝二が終始、優位に立ち、結果的に2-0で勝利。
初優勝に向け、好発進となりました。
そして、運命の1月2日は!
すいません。これでも大分カットしましたが、1回ではまとめ切れませんので次回お伝えします。
早めに更新することをお約束して・・。