「湯浅さん、サッカー上手いですね!!」
2007年の私は、この言葉とともに動き出しました。
1月1日、10時から始まる滝川第二(以下滝二)の練習取材に出掛けると、そこにはコーチの小森さんと神奈川在住で滝二OBの片山さんの姿が。
ちなみに、片山さんは毎年、全国大会で母校のお手伝いをしている方です。
「まだ、選手が到着していないから、やりましょうよ!!」
片山さんの呼びかけで、滝二OBの二人とサッカー経験なしの32歳による奇妙な(?)三人組のボール回しが始まりました。
サッカーの世界では、新年最初の練習を「初蹴り」と言います。
静岡の強豪・清水商業では毎年1月上旬に「初蹴り」の行事が予定されていて、各OBがこぞって参加することで有名です。(選手権不出場の場合)
私はブーツを履いていましたが、おかまいなしに蹴らせてもらいました。
“キャプテン翼の松山君(ふらのFC)”に憧れて少しサッカーボールを触れ合ったことはありましたが、本格的にサッカーをしたことはありません。
まして、ボールを蹴ること自体20年ぶりくらいでドキドキしながらしてみると・・・。
冒頭の言葉に戻るわけです。

宿舎で!一番左が小森コーチ、右から三番目が片山さん
お世辞とは思いますが、すごく嬉しくて、リズムよくテンポよくボールを回していきました。
すごくさわやかな気持ちで新年の朝を迎えられました。
そして、10分ぐらい蹴っていると“主役”の選手達が登場。
翌日の武南戦に向けての調整が始まりました。
以下、黒田監督との会話。
「前夜は3時くらい眠れなかったわ。でも朝6時に起きた。」(黒)
「何でですか?」(湯)
「ちょっと用事があって。」(黒)
「用事??」(湯)
その用事というのは、選手に年が改まり気持ちも新たにして欲しい意味も込めて直筆のメッセージを書くということ。
25人のメンバー全員ですから、やはり3時間くらいはかかったそうです。
滝二指導歴22年目の昨年、初めて試みたそうで、「選手も喜んでくれたから」と今年も実行。
睡眠時間を削りながら・・・、監督って大変やなあというのが率直な感想。
ただ、ベテラン監督でも常に何か変えよう、選手に刺激を与えようとするその貪欲な姿勢に感心するばかりでした。
そして、運命の1月2日へ・・・。
すいません、今回も長くなりましたので、次回にします。
なるべく早く更新します!