【阪神タイガースWomen】ジャイアンツに初勝利!「ホッとした」

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  • サヨナラ勝ちの瞬間、喜びを爆発させる阪神タイガースWomen /甲子園球場

  • 声を上げる阪神タイガースWomenベンチ

  • (左から)12正代絢子、14坂井歩夢、31高橋愛

◾️TG交流戦

○阪神タイガースWomen 2x-1 読売ジャイアンツ女子チーム /7月5日

*****

阪神球団が運営する女子野球チーム、阪神タイガースWomenと、読売ジャイアンツ女子チームとの交流戦(7イニング制)が7月5日、甲子園球場でナイターで行われた。

試合はサンテレビで生中継した。

過去4回の交流戦はタイガースの0勝3敗1分け。

特に甲子園では一昨年・昨年と完封負けを喫し、「もう勝たないといけない」(正代絢子キャプテン=神戸弘陵学園高出身)と意気込んで試合に臨んだ。

タイガース先発の右腕ルーキー・坂井歩夢(神戸弘陵学園高出身)は立ち上がり、一死3塁とされたが、次打者が四球となった瞬間、キャッチャー・安藤蓮姫(神戸弘陵学園高出身)が、サード・星川あかり(京都外大西高出身)へ送球して3塁走者を刺し、ピンチを脱した。

1点を先制された5回、二死から白石美優(大阪体育大出身)がヒットと悪送球で2塁に進み、高橋愛(つぐみ 岐阜第一高出身)のタイムリーで同点。念願のチーム甲子園初得点を挙げた。

坂井はジャイアンツの強力打線を7回1点に抑え、その裏、タイガースはニ死2塁とサヨナラのチャンスを迎えた。

打席に立った4番・キャプテン正代は、ジャイアンツ3番手、吉安清(せい 至学館高出身)の5球目を叩いた。

ーーー実況:村上昂輝アナ

「左中間!左中間!落ちた!ランナー、帰って来ましたぁ!」

俊足の田垣朔來羽(そらは 神戸弘陵学園高出身)がサヨナラのホームを踏み、タイガースが交流戦5戦目でジャイアンツに初勝利した。

この試合は3208人が観戦した。

◾️タイガース美技連続

7回を投げ抜いた坂井をタイガース守備陣が盛り立てた。

キャッチャー・安藤は初回に続き、5回にも1塁走者を刺し、ジャイアンツのチャンスをつぶした。

2回には、一死1塁で、センターへのヒット性の打球を、セカンド・三村歩生(あい 神戸弘陵学園高出身)が横っ飛びでワンバウンド捕球し、ショート・前田葵(岐阜第一高出身)にトス。4-6-3のダブルプレーを完成させた。

6回には、先頭のジャイアンツ・島野愛友利(神戸弘陵学園高出身)のセンターオーバーのヒットを、センター・白石→ショート・前田→サード・星川のリレーで3塁タッチアウトに取った。

■楽しく投げた

試合後、タイガースの選手たちが柴原優美香アナのインタビューに答えた。

サヨナラ打のキャプテン正代は、

「(7回)攻撃前の円陣で、私が『誰かサヨナラしたら、水を掛けて追いかけよう』と言ったが、まさか自分に来るとは思ってなくて…。坂井が7回、しっかり投げてくれたので、絶対に勝ち星を付けてあげたい気持ちで打席に立ちました。(Q.浴びた水はー)最高に気持ち良かったです!」

勝利投手の坂井は、

「(甲子園は)すごく投げやすく、応援の声も聞こえて嬉しかった。緊張もなく、楽しく投げられた。(Q.正代のサヨナラ打はー)チームをまとめている人なので、さすがやなって思いました」

同点打の高橋は、

「少し詰まったが、振り切っていい所に落ちてくれた。(Q.次戦は東京ドームー)今回、1点取られたのは自分のミス。東京ドームではミスせず、勝てるように頑張りたいと思います」

木戸克彦監督(2024年ワールドカップ 日本代表ヘッドコーチ)は、安堵の表情でインタビュー室に現れた。

「もう一番、ホっとしています。今年はチームをだいぶ入れ替えた。坂井はスピードが落ちず、よく投げてくれた。ジャイアンツの宮本(和知)監督は本当に良いチームを作ってきた。(ジャイアンツに)並べたとは思わないが、切磋琢磨して(女子野球を)盛り上げたい」

■20日に再戦

タイガース×ジャイアンツ交流戦の第2戦は、7月20日に東京ドームで行われる(19時開始予定)。

8月9日からは「全日本女子硬式クラブ野球選手権大会」が千葉県で開催される。

阪神タイガースWomenは2022年に優勝したが、その後はジャイアンツに連覇を許している。

今シーズン、まだ負け知らずのタイガースWomen。

タイトル奪回へ突っ走るか。

(浮田信明)

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