阪神淡路大震災で被災した男性が、自身の体験などを基に作り上げた舞台を13日から上演します。
震災から30年が経った今、作品に込めた思いを取材しました。
西宮市の県立芸術文化センターであすから上演される舞台「1995117546」。
企画から演出までを手掛けたのは、東京パラリンピックの演出などにも携わった劇作家で演出家のウォーリー木下さんです。
震災当時、神戸大学の学生だったウォーリーさんは、住んでいた神戸市灘区のアパートが全壊し、生き埋めとなりました。
劇作家・演出家 ウォーリー木下さん
「生き埋めから6時間後くらいに大人が来てくれて、機械を使ってあげてくれて何とか助かった」
物語の序盤には、あの日のウォーリーさんのように、がれきの中で、生と死のはざまに置かれた人が描かれます。
九死に一生を得て、揺れた街で過ごした青春の日々。
30年の時を超えて、自身の経験を作品に重ねることができました。
ウォーリー木下さん
「演劇の中に震災の話を取り入れることがずっとできなかった。僕自身30年経ったのかという気持ちもあって、あの経験が自分にとって何だったのか検証したくて、書いてみたい気持ちが湧き上がった」
災害と直面した時の恐怖や悲しみ、それでも生き抜く人々の力強さを通して、未来を照らすような作品にしたい。
ウォーリーさんは、そう願いながら、兵庫での上演に特別な思いを抱いています。
ウォーリー木下さん
「地域として受け止めた大きな出来事を舞台にして、お客さんと共有する時に震災を知らない土地でやるよりも、この土地でやる力や人々の熱は絶対にある。役者さんのドラマを楽しんでもらえたら、同じ町でも違う風に見えるのかなと思います」
須賀健太さんなど若手実力派俳優らが出演する舞台「1995117546」は、13日と14日、兵庫県立芸術文化センターで上演されます。
