エース村上で初戦勝利

〈5/30 広島 2-5 阪神(マツダスタジアム)〉

勝:村上
敗:森下

4回表。二死2,3塁。ヘルナンデスの打球は、サード佐々木の頭上を越えヒットになっ…矢野雅哉ぁー!跳ねた打球を素手で取って、あの位置からあの距離を一塁ノーバンストライク送球。懸命に走ったヘルナンデスはアウトー!
もうまじで矢野いややああああ!!
ものすごいビッグプレーに、サンテレビからは、解説福本豊さん「えーっ!うそーー!?」と、実況橋本アナの感嘆の声。
ゴリゴリのタイガース目線のサンテレビがこんなになるなら、カープ寄りの中継はどんなだったか知りたくて別の中継録画を見てみた。
解説は野村謙二郎元監督。
「うぉーー!すごいなー!」
そりゃまそうだ。
だがここから。
このプレーでチェンジになってCM明け、カープの攻撃。打席には4番末包。
「これ…、末包打ち終わったらすぐ(さっきの矢野の映像)出してくれるんでしょ?」

…吹いた!4番打者の打席やで?
打ち終わるの待ってない!?(笑)

ま、それぐらいすごいプレーだったということと、村上相手に白旗状態だったという意味でもある。

そう、村上がすごかった。
7回を3安打7奪三振1失点。
速い球を投げるわけでもない。緩い球でカウントをつくりタイミングを外して相手打者を打ち取っていく。
これぞまさに投球術というピッチングで、点をとられても、球数を使っても、表情を変えることなく、飄々と試合を支配していった。

カープ森下とのエース対決はもう4度目になるが、こちらが森下を嫌がるより遥かに村上の方が嫌だな。

この試合で両リーグ単独トップとなる7勝目となったヒーローは、
「レフトの森下くんがいっぱい走ってくれて」と、いつもいじってくる後輩へのささやかな反撃と
「いつも通りに打ってくれたんで」同郷の近本へ「最高の賛辞」を送るというユーモアたっぷりのインタビューを聞かせてくれた。

1点を追う5回。近本のタイムリーで同点として(さらっと書いたけどこれが近本なんよ)、中野がさらにヒットで続いた。
二死1,3塁のチャンスに森下のところで勝ち越すのだが、レフトフライかと思われた飛球に記録は「ショート矢野のエラー」。
矢野の守備範囲が広すぎるためにレフトファビアンと衝突し、落球という形になったのだ。
2人ともすぐには立ち上がれず、たまらなく怖いシーンだった。
心配したがその後二人ともプレーを続行できたので本当によかった。
チーム問わず、野球選手にはみんな元気で怪我無くプレーしていてほしいのだ。

この5回で勝ち越したとはいえこのままではよろしくないと思いながら試合は進んでいったが…
8回裏からサードの守備に入った熊谷が最高。(最高!)
代わったところへ打球は飛ぶというが、先頭矢野の打球を難なく処理。うまい!

そしてこの熊谷は9回先頭の打順。価値ある四球をもぎとって出塁すると、初球に盗塁成功。悠々セーフの熊谷に唸ってしまう。
ノーアウトで、熊谷が、先頭で、2塁。
このシチュエーション、たまらないごちそうだ。(もぐもぐ)

そして坂本へはまたデッドボールとなりそうになったところで、ファイッ!…ちゃう。新井監督が出て来たのは申告敬遠のため(笑)
一塁空いてたのと、次当てたらせっかく仲直りしたのにややこしいからな(笑)

次の木浪は見事にしっかり送りバントを決めて、一死2,3塁の形に。
1点をとりにいく中で代打のコールは豊田。
打席に向かう前に、小谷野コーチが耳打ちしてたシーンは、ちょっとグッとくるね。秋季キャンプから豊田のバッティングをずっと見てくれて気付きを与えてくれた恩人。
塹江の速球に振り遅れていたが、打てたのは一番速かったストレート。
しっかりセンター方向へ弾き返して、1点を返す、なんと犠牲フライではなくセンターオーバータイムリー2ベース。
守備隊形が前だったからだけど、どっちにしてもランナーを還すバッティングに徹して、なおかつそれができたのは、豊田の小谷野コーチへの恩返し。
豊田の存在が、毎日大きくなっていってるの、シンプルに嬉しいよね。

ベンチに帰るとビシバシ叩く仲間たち。
みんなも嬉しいんだよな。豊田が打てて。
しかしちょっと遠慮せえ。(笑)

初戦、とったど。
さあ続け大竹!

[今日のヘルナンデス]

いい?カープ戦では三遊間に打ってはダメ。あ、二遊間もダメ。
場外ホームランぶっぱなすぐらいのつもりで高く遠くへ打ちなさい。

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