カナダへの手紙

かつてはブラジル代表のロナウジーニョもそうでした。
最近では2年前、アルゼンチン代表のメッシもそうでした。
サッカー若手有望株の登竜門といえば、「U-20ワールドカップ」。
(かつてのワールドユース選手権。今回から名称変更)
いよいよ6月30日(現地時間)からカナダで開幕します。

前回は平山・カレンら今年のオリンピック代表で活躍している面々が世界の同年代の強豪と戦いました。

今回、日本は8大会連続での出場となります。
24人の選手はすでにカナダに出発していますが、私の注目はFW森島康仁選手。

森島選手は地元滝川第二高校出身。
身長は186㎝で高校時代から大型ストライカーとして高校選手権でも活躍してきました。
今所属しているセレッソ大阪の元日本代表・森島寛晃選手と対比して愛称は"デカモリシ"!

すごく人なつっこい"奴"です。
かつて私は「熱血!タイガース党」でラーメンを作りました。
その放送直後、当時高校3年の彼に会う機会がありましたが、顔を見るなり「ゆあっさん、ぼくにもラーメン作ってくださいよ!」
握手してきたこともありました。

負けん気も強い"奴"です。
今年は2月に一つカテゴリーが上の「U―22(オリンピック)代表」に選ばれ、1試合親善試合に出場しただけで落選となりました。
その後、会ったときに「すみません。点を取れませんでした。メッチャ悔しいっす。」と笑顔を一度も見せませんでした。

彼には1つ上のお兄さんがいます。
同じ時期に滝川第二でサッカーをしていました。
弟は、三浦泰年・和良兄弟のようになりたかったそうです。
でも兄は高校3年の冬の全国選手権、直前に登録メンバーから外れました。
弟は"兄の分まで"と発奮し、2年生ながら得点を挙げ、プロへの足がかりを作りました。

お父さんはPL学園で野球をしていました。
高校時代は甲子園出場の経験もあります。
「昔は"野球をしたら"とお父さんによく言われました」そうです。
でも6歳の時に沸き起こった"Jリーグブーム"。
スター・三浦和良選手の姿に惹かれた彼は、サッカーを選択しました。
今でも、お父さんは暇を見つけてはセレッソの練習場に足を運びます。
「ゆあっさん、ビシッと言ったってくださいよ!!」
と私に会う度におっしゃるお父さん。
今や、"デカモリシ"の一番の理解者です。
ちなみにお父さんは息子以上に"デカイ"です。

初戦は7月1日14時15分(現地)、相手はスコットランド。
家族の夢、そして日本の夢を背負って戦う"デカモリシ"の爆発に大きな期待を寄せています。
悔いを残すな~!!

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