同級生

陸上の世界選手権が始まりましたね。
日本のメダル有力候補が続々と予選で敗退、波乱の幕開けとなりました。

「地元の利を生かして何とか頑張って欲しいですね」
こう話すのは小島(旧性・新井)初佳さん。
小島さんは、舞子高校から甲南大学を経て、現在ピップフジモトの陸上部に所属している現役アスリート。
これまで日本選手権の100メートル7連覇を達成するなど、数々の記録を打ち立ててきました。

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実は、先日小島さんと仕事でご一緒する機会がありました。
小島さんと僕は1974年(昭和49年)生まれの同い年。
1999年に兵庫リレーカーニバルの100メートルで当時の日本記録を作りましたが、僕がこの中継に携わったのは翌年から。
ユニバー競技場のスタッフルームで「すごい同い年の女の子がいるんやなあ」と、おぼろげに思ったものです。
初対面でしたが、すごく気さくな方でした。
残念ながら世界選手権ハンマー投げで6位に終わった室伏選手も同い年なのですが、「室伏さんはいちご大福が好きなんですよ」といった裏話もこっそり教えてくれました。

小島さんは、過去3度世界選手権にも出場していますが、全部海外。
気分転換に世界遺産を見に行ったりしていい思い出にもなったそうですが、やはり調整では苦労もあったとのこと。
今回は地元開催ということで、「独特の湿気がかなり日本の選手には有利になると思います」と大きな期待を寄せていました。
日本人選手の後半の巻き返しに注目ですね。

昨年、地元兵庫で開催された国体でも大活躍し、皇后杯・天皇杯獲得に大きく貢献した小島さん。
その国体を一区切りに、現在本職の陸上は“休業中”。
ただ「また本格的に走りたいと夢はもちろん持っています」とのこと。
目標の選手は、スロベニアのオッティー。
現在47歳ながら、今年の世界選手権にも8度目の出場を果たした陸上界を代表する選手です。(一次予選で落選)

「今までの陸上界って、特に女子の場合は“30歳を超えたら引退”というイメージが強かった。でも、そういう流れを私は少しでも変えたいです。結婚しても(小島さんは三年前に結婚)、子供を産んでも、しっかりレースにも出て、一線で活躍できるアスリートでいたい。だからオッティーは憧れであり目標でもあるんです。」
“心技体”でいう“心”をしっかり休めて、またトラックを笑顔で走り抜ける
“初佳スマイル”が帰ってくることを、同級生として心待ちにしています!

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