空襲によって亡くなった全国の犠牲者を追悼する慰霊塔がある姫路市で、平和祈念式典が行われました。
手柄山中央公園にある空襲犠牲者を追悼する慰霊塔。剣を地中に突き立てた形で「戦争という名の剣は二度と抜かない」という不戦の誓いが込められています。
1956年に建立され、毎年、竣工日の10月26日に犠牲者を追悼しています。
太平洋戦争の空襲で犠牲となった全国の民間人を追悼する式典には、空襲犠牲者の遺族や姫路市の清元市長など約500人が参列しました。
アメリカ軍などによる空襲では、全国で約51万人が亡くなったと推定されていて、姫路市でも500人以上が犠牲になりました。
父を亡くした参列者は「世界平和を願って来させてもらいました。各地で戦争があるからできたら犠牲者を減らしてほしい」と訴えていました。
参列した人たちは、慰霊塔の前で冥福を祈り、平和への誓いを新たにしていました。