神戸連続児童殺傷事件 家裁が全ての事件記録を破棄

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神戸市須磨区で1997年、小学生5人が襲われ2人が殺害された連続児童殺傷事件で、逮捕された当時14歳の少年のすべての事件記録を神戸家庭裁判所が廃棄していたことが分かりました。

神戸市須磨区で1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件では、小学生5人が襲われ、山下彩花ちゃん(10)と土師淳くん(11)が殺害され、当時14歳の少年が逮捕されました。

逮捕された少年は少年審判を経て医療少年院に収容され、その後2005年に退院しましたが、神戸家庭裁判所は少年審判の処分決定書や捜査書類、精神鑑定書などすべての事件記録を廃棄していたということです。

最高裁の内規では一般的な少年事件の捜査書類や審判記録は少年が26歳になるまでの保存を規定していますが、史料的価値の高い記録は期間満了後も保存しなければならないと定めていて、事実上の「永久保存」を義務付けています。

神戸家裁は「記録保存の運用は適切ではなかった」と説明したうえで、記録を廃棄した経緯や時期などについてはわからないとしています。

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