〈7/10 阪神 3-2 DeNA(甲子園)〉
勝:青柳
敗:大貫
甲子園にファンが帰ってきた!
私はテレビ観戦だったけど、5000人という上限付きとはいえ、甲子園のスタンドにファンの姿があるのが、素直に嬉しかった。あんなに間隔開けて座っても、無人のスタンドとは雰囲気ガラリと変わるね。
1回表。
3球目で先頭梶谷にホームランを浴びて、さぁプレイボール!(笑)
予報通り降り出した雨も気にしていたら、この一発。
しかし、青柳さんはこのあと3人でピシャリと抑えたので、あの一発は幻では?(ない)
1回裏。
先頭近本が、先頭打者弾のお返し。ウェーーイ!
続く糸原は、もう少しでホームランとなる3ベース。
糸井のショートゴロの間に1点を追加すると、4番大山が、引っ張ってレフトへホームラン!3点目!
続くボーアはフォアボールを選び、サンズも2ベース。
どこまで続くのか、一体初回で何点取ってしまうのか、テレビの前で喜びに震えていたら、この回は3点止まり。というかこのゲーム、結果的にこの3点以上に増えることはなかった。ラミレス監督がこの1回限りでピッチャーを代えたからだ。震えるw
攻撃はここまでだったが、今日は、何と言ったって青柳さんの、青柳さんならではのゲームだった。
まず、この雨な。どんだけ雨柳さんなのか(笑)
いや、マジメな話、あの雨にも負けず、先頭打者HRにも負けず、何にも乱されることなく、しっかり粘って投げてた。15個のアウトのうち、量産されたゴロアウトの数は、実に10個。
内野手が雨で守りにくいことなど、お構いなし。さすが青柳晃洋、5年目の大ベテラン(笑)
3-1で迎えた5回表。
雨がいよいよ強くなってきた。
1人目。戸柱をセカンドゴロに。糸原、うまい!
2人目。柴田にはフォアボール。
3人目。代打神里は、ファーストゴロ。この間にランナーは2塁へ。
あとアウト一つ。
内野が雨で光って見える。青柳さんは、ズルズル滑りながらのピッチング。
ここで、ホームランを許した梶谷に打順が回って、タイムリーを打たれてしまう。
3-2。
あとアウト一つ。
マウンドの青柳さんもスタンドのファンも、知っている。
あとアウト一つを取るのが早いか、雨で中断するのが早いのか。試合成立も、タイガースの勝利もかかっていた。時間との勝負にもなっていた。
大粒の大量の雨が、テレビカメラの視界を真っ白にしていたから、試合の続行は限界だと、素人目にもわかった。
だが、青柳さんは、このタイミングで砂を入れてもらうことを要求した。
怖いバッター、ソトを迎える場面だった。
砂が入っても、土をかんだスパイクが滑った。
手元の感覚はどうだったんだろう。
カウントはピッチャー優位だったが、投げ急いでしまうことが怖かった。
でも、砂を入れたように、青柳さんは急がなかった。
粘るソト。カウントは2-2。
8球目。あの雨と土、最悪なコンディションで投げたとは思えない、ものすごい制球された外へ逃げてくスライダーに、ソトのバットが出た。ハーフスイング!バッターアウト!球場に響く拍手がいい。
欲しかった、あと一つのアウトだ。青柳さんが勝った!
あと1球になってから実に5球も投げさせられたが、この勝負、本当にしびれた。
そして、5回裏入る前に試合は中断。
ベンチでは、北條がソトのハーフスイングのマネをしてた。野球少年(笑)
試合は再開されることなく、タイガースのコールド勝ち。
雨の中、スタンドのファンに一礼をするために監督や選手たちが出てきた。
ファンたちは拍手で応えた。
いいゲームだった。
[今日のマルテ]
ベンチにマルテの顔。出ていなくても、しっかり試合に入ってた。