無観客の甲子園

〈7/9 阪神 2-1 巨人(甲子園)〉

勝:岩崎
S:藤川
敗:メルセデス

大雨による被害が拡大。どうかこれ以上降らないでほしい…。

タイガースの試合は、月曜日のカープ戦から昨日の巨人戦まで、3戦連続雨天中止。
連勝(といっても二つ勝っただけだけど)に水を差されたような気がして、落ち着かない3日間だった。

7月9日。やっと2020年の甲子園開幕が叶った。
この日は最初で最後の(であってほしい)無観客試合。
深い緑のガランとしたスタンドが寂しいけれど、これはこれ。歴史の証人になったつもりで、テレビに見入った。

先発ガルシアは、一体いつの先発予定だったのかさっぱりもうわからなくなったのだけど、前回登板がめちゃめちゃだったので、どれだけ調整難しかろうが、投げさせえてもらえるなら贅沢は言えない立場。
…ということを、当のガルシア自身がとてもわきまえているようで(笑)、今日は悪いなりにも、我をなくすようなことはなく、自分自身のコントロールはひとまず出来ていた。それでよろしい(笑)

で、このガルシアと相手メルセデスとどっちの出来が良かったかって言うと、かぶせ気味に「メルセデス」って早口で答えるのだけど、野球はいいピッチャーが勝てるとは限らないっていう…なんて残酷。あぁ幸せ(笑)
だってな、ガルシアは6個も四球出した上、チームのエラーは2個。なのになぜか8回まで被安打1、無失点という不思議。
なお、7回入るまでは、こっちの打線も2安打なので偉そうには言えないのだけど。

7回、ラッキーセブンのテーマが流れても、ジェット風船の上がらないスタンドを眺めて、逆にこの演出で寂しくなってしまったところ、故障のマルテに代わって4番に入っている大山が、ライト前ヒットで出塁。

そして、ここでボーアだ。
2球目、メルセデスの甘くなったスライダーにバットを出した。

カーン!

大きな銀傘、無人のスタンド、静かな夜空に、それはそれは綺麗な音が鳴り響いた。

白いボールの残像は、何にも邪魔されず、くっきりと弧を描いて、ライトスタンドの深いところで跳ね返った。

思わず涙ぐみそうになる、美しいホームランだった。
これは残る。記憶に、映像と音とセットで。
ボーアは、このホームランを打つために日本へ来たんだ。

8回のスアレス!
打者3人に圧巻のピッチング。
160キロは速い!
あんな直球とキレキレの変化球、ちょっと、、どうしよう!(笑)

岩崎、今季初勝利おめでとう!

さて、なんかちょっとずつ役者が揃いつつあるのかな。

[今日のマルテ]

ボーアちゃんが好調、大山もチャンスメイク。
「4番」、まさかの激戦区。

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