神戸市公園緑化協会の職員や大学生が、能登半島地震で被災した石川県珠洲市で支援活動を行い、地域住民に報告会を開きました。
活動報告を行ったのは神戸市公園緑化協会の職員と神戸常磐大学の学生で、11月1日、能登半島地震で被災した石川県珠洲市を訪問。
仮設住宅での花壇づくりや地域の子どもたちとのワークショップなどで、交流を深めました。
学生は―「みんなの興味が薄れていってしまっているのではと現地の方も感じられていて。まだ被災の崩れたがれきが残ったままで」
珠洲市に植えられたのは、神戸市長田区のスイセン。すがはらすいせん公園にあった球根を地域住民と協力して仮設住宅周辺に植えました。
阪神淡路大震災の火災で全焼した菅原市場。
その市場跡地では、1995年1月31日、上皇ご夫妻が訪問され、美智子さまが皇居で摘まれたスイセンの花束を焼け跡に置かれました。
菅原地区では現在も住民たちによってスイセンが育てられていて、報告会の後、学生たちが清掃活動を手伝いました。
菅原市場にいた住民は―「スイセンの花自身、冬に耐えて生き延びる。だから私らもいただいた時は頑張っていこうと。それがまた向こうに行って、スイセンにはものすごく思いがあります」
2026年春、神戸の小学校教諭になる学生はー
Qこの地域のスイセンの話はご存じでしたか「今回のことで初めて知ることができました。神戸も復興してこれだけきれいで温かいまちになったので、能登も元気に復興してという思いを伝えられたのかなと思います」
一方、珠洲市の住民からは竹灯籠に心を込めたメッセージが。
2026年1月17日に神戸の東遊園地で行われる阪神淡路大震災の追悼行事「1・17のつどい」で使用される予定です。
すがはらすいせん公園では、住民たちによってスイセンが育てられていますが、高齢化によって活動を続けることが年々難しくなっているということです。
