24年前、兵庫県姫路市内で起きた郵便局強盗事件で、有罪判決を受け服役していたナイジェリア人男性の2度目の再審請求を巡り、神戸地裁姫路支部で10月30日、初めて三者協議が開かれました。
ナイジェリア人の男性は2001年、姫路市内の郵便局に親族の男性と押し入り、現金およそ2300万円を奪ったとして強盗の疑いで逮捕・起訴され、2006年に懲役6年の有罪判決を受けて服役しました。
男性は一貫して無罪を主張し、服役後に再審請求しましたが、神戸地裁姫路支部はこれを棄却。最高裁も特別抗告を棄却しましたが、男性は2025年3月、2度目となる再審請求を行いました。
神戸地裁姫路支部で10月30日、裁判所と検察側、弁護側による第1回の三者協議が行われ、弁護団から請求に至る経緯などが説明されました。
また協議では、弁護団が郵便局などに残された指紋や、関係者の供述調書などの証拠開示命令を裁判所に求めることが決まりました。
弁護団 知花 鷹一朗弁護士
「証拠開示に関しては今後証拠開示命令の発令を求める。それに対して裁判所がどのように必要性を判断していくのか。(裁判所は)審理を今後も進めていきましょうという姿勢を示していました」
次の三者協議は必要に応じて開かれる見通しです。
