
佐用町豪雨から16年を迎え行われた追悼式

兄の家族4人を亡くした井上英二さん

兵庫県佐用町で20人が犠牲となった豪雨災害から16年となった8月9日、遺族らが犠牲者の冥福を祈りました。
佐用町の「復興ひろば」には遺族や住民など約60人が集まり、犠牲者の名前が刻まれたモニュメントの前で黙とうを捧げました。
2009年8月に発生した台風9号による豪雨によって兵庫県内では22人が犠牲になり、このうち佐用町では18人が死亡、2人が行方不明となっています。
豪雨災害から8月9日で16年。遺族や町民が花を手向けて犠牲者の冥福を祈りました。
参列した井上英二さんは、4歳のめいや7歳のおいを含む兄の家族4人を亡くしました。
井上英二さん
「兄の娘優里の誕生日だったということで、夜誕生日会をやってケーキを食べていた。本来生きていれば20歳になって大学生にもなって成人していろいろな経験していたかなと。兄の唯人も23歳になって大学卒業して就職して仕事どうやという話ができていたかなと。思い出すと残念でならない」
参列者は、「忘れてはならない」という思いや災害に強いまちづくりへの決意を新たにしていました。