若者が感じる地域の課題をまちの活性化につなげようと、東京大学の学生が、南あわじ市の魅力を発信する「アンバサダー」に任命されました。
南あわじ市の魅力を若者の目線で発信してもらおうと、市がアンバサダーに任命したのは、東京大学で経済や文学など異なる専門分野を学ぶ有志の学生4人です。
淡路島を訪れるのは初めてだという4人は、8月4日から5日間にわたり南あわじ市に滞在し、地域の魅力や課題を探っています。
この日は、国の重要無形民俗文化財に指定されている淡路島の伝統芸能「淡路人形浄瑠璃」を鑑賞。
太鼓のリズムに合わせて舞う人形の繊細な動きや語り手の節回しなど、江戸時代から受け継がれてきた舞台の奥深さを感じていました。
続いて訪れたのは、南あわじ市の南端に位置する福良港に整備された「津波防災ステーション」です。
南海トラフ巨大地震が発生した場合には被害が懸念される中、津波の発生を想定した映像などを通して、災害の恐ろしさや命を守るための防災の大切さを学びました。
その後は港町・福良を散策。
築100年ほどの古民家を改装して作られた水族館や市の伝統産業、手延べそうめんの製造工程なども見学し地域の取り組みや暮らしについて理解を深めていました。
アンバサダーの任期は8月7日から1年間で、学生たちは今後、SNSなどを通じて南あわじ市の魅力を発信する他、地域の課題の発見や改善のための提言も行っていくということです。
