豊岡市出石町では、本格的な夏の到来を前に伝統的工芸品の出石焼の風鈴づくりが最盛期を迎えています。
国の伝統的工芸品に指定されている「出石焼」は透明感のある白色が特徴で、中でも風鈴は、高く澄んだ柔らかい音色が人気です。
豊岡市出石町の窯元では5月から風鈴づくりを始めました。
出石焼の風鈴は、石こうで作った型に粘土を流し込み固まった後取りだして、2日ほど乾燥させます。
職人が若鮎やトンボ、それに水玉の3種類の絵付けをし、「うわぐすり」を塗ってから本焼きすると完成です。
【永澤兄弟製陶所 代表取締役 永澤仁さん】
「また暑い夏がやって来るなと。日本ならではの昔からある一つの涼のとり方ですのでぜひそういったところも感じながら暑さをしのいでもらえたらと思います」
一つ一つ手作業で7月下旬までに約1000個を製作する予定だということです。
出石焼の風鈴は、隣接する直売所や町内の土産物店で1個2200円で販売されています。

