万博が盛んだった明治時代に世界に広まった兵庫の陶磁器を紹介する特別展が丹波篠山市の美術館で開かれています。
透き通るような白さと表面の美しい細工。国の伝統工芸品で、豊岡市が誇る「出石焼」です。
丹波篠山市にある兵庫陶芸美術館の開館20周年を記念して開かれている特別展では、万博が盛んだった明治時代に兵庫で作られ世界に輸出された陶磁器を紹介しています。
1873年、日本政府として初めて参加したオーストリアのウィーン万博の成功で日本は陶磁器の輸出が盛んになり、国際貿易港を持つ神戸にも、器に絵柄を描く会社や販売店が増えました。
会場では、当時人気だった九谷の赤絵や、薩摩の金襴手にならった色鮮やかで豪華な「神戸絵付」が施された作品などおよそ150点を展示しています。
この特別展は8月24日まで開かれています。