最後の「洋上慰霊」 11日間の鎮魂の旅を終え神戸港に帰港

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太平洋戦争の戦没者の遺族が、戦地を巡り追悼する「洋上慰霊」が6月11日、11日間の船旅を終え神戸港に帰港しました。

「洋上慰霊」は、太平洋戦争の戦没者の遺族が、戦地を船で巡り海上から追悼する取り組みで、今回は県内の13人を含め、42の都府県から計218人の遺族が参加しました。

この「洋上慰霊」事業は、日本遺族会が主催となり1991年から続けられてきましたが遺族の高齢化などを理由に、戦後80年となる2025年が最後の開催となりました。

遺族らを乗せた船は、6月1日に神戸港を出発、台湾海峡からフィリピン沖などを巡り、各地で慰霊祭や現地住民との交流を行い11日、11日間の船旅を終え、神戸港に帰港しました。

参加した遺族

「一度は父親が亡くなった海を見たいと思い、(洋上慰霊が)ことし最後でしたので参加しました」

「こういう機会がなかったら 父の思い出を知らずに終わったのでありがたかったです」

「お父さん会いにきたよ、つらかったんだろなと思って、前よりもいっそう父に近づいたような感じがしました」

日本遺族会は今後も、各地で慰霊式を実施する他、戦争の記憶を継承する語り部活動など取り組んでいくということです。

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