「コウゾの川さらし」 900年以上続く伝統製法 高級和紙・杉原紙

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兵庫県多可町では、県の伝統的工芸品に指定されている和紙「杉原紙」の原材料となるコウゾを川の冷たい水にさらす作業が本格化しています。

多可町の北部、杉原谷で生まれたとされる「杉原紙」はこの地に900年以上続く伝統製法によりつくられる高品質の手すき和紙です。 町内で栽培された「コウゾ」から取り出した繊維を窯で蒸し黒い外皮を削ぎ落したものを川の冷たい水に叩きつけ不純物を取り除きます。

水の温度が低ければ低いほど「杉原紙」の特徴である自然な白さが磨かれると言われていて厳しい寒さの中行われる「コウゾの川さらし」はこの時期の風物詩として撮影にくる人も多くいます。

(杉原紙研究所 藤田尚志所長) 「表面の皮を削ったあとは黄ばみが強いが、川の中でさらして、日光があたることで白さが出てくる。自然の力で白くするには川さらしが必要。寒いですが寒ざらしは腕をぐるぐる回すので、やっていると体はポカポカしてきます」 杉原紙研究所の藤田尚志所長は気持ちを込めて手紙を書くときなどに是非使ってほしいと話していました。

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