1月1日午後4時10分ごろ、石川県志賀町で震度7の地震がありました。地震の規模はマグニチュード7・6と推定されています。気象庁は、この地震で能登地方に「大津波警報（午後8時半に津波警報に切り替え）」を発表したほか、兵庫県北部には午後11時時点でも「津波警報」が発表されています。

気象庁によりますと、1月1日午後4時10分ごろ、石川県志賀町で震度7の地震がありました。
震源地は石川県能登地方で震源の深さはごく浅く、地震の規模はマグニチュード7．6と推定されています。

この地震を受けて気象庁は石川県能登地方に「大津波警報」を発表し、石川県の輪島港では1．2メートルの津波を観測しました。
能登地方に出されていた「大津波警報」は午後8時半に「津波警報」に切り替えられました。

消防などによりますと、輪島市で大規模火災が発生したほか、能登町などで家屋が倒壊し複数の生き埋めが確認されているということです。
揺れは青森県から九州まで広い範囲に及び、「津波警報」や「津波注意報」が日本海側で発表されました。

兵庫県北部でも午後9時半時点で「津波警報」が発表されていて、豊岡市津居山では午後7時20分に最大40センチの津波が観測されました。

一方、兵庫県は石川県で起きた地震を受けて、午後6時から遠藤防災監をトップとする警戒本部会議を開きました。
会議は約30分行われ、県内の被害状況の確認などが行われました。

兵庫県の午後9時時点のまとめによりますと、県内で建物の被害は確認されていませんが、女性2人が避難中に軽いけがをしました。
豊岡市の80代の女性は避難中に転倒し、太ももを骨折したほか、新温泉町の30代の女性も避難中に用水路に転落し、足首を骨折したということです。
火災や停電は確認されていません。
県は「津波警報」が解除されるまで高台の避難所など安全な場所での避難を呼びかけています。