脱炭素化を目指す神戸港で、停泊する船に陸上から電気を供給する設備が11月28日から導入されました。
兵庫県神戸市中央区の新港第1突堤では、練習船「大成丸」へ陸上から送電が始まりました。
神戸市によりますと、神戸港では、出入りする船舶による温室効果ガスの排出量は年間約2万トンで、停泊中の船からは重油を使った発電設備により多くの二酸化炭素が発生していたということです。
これらを受け、市は約3億円をかけて温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラルポート」の実現を進めていて、28日に船内では、陸上からの電力供給に切り替えられました。
(神戸市港湾局港湾計画課 増田孟さん)
「脱炭素の動きは世界の潮流になっている。陸電システムによって神戸のカーボンニュートラルポートの形成に向けた第一歩と考えている。新しくカーボンニュートラルという環境価値・付加価値を高めて、世界から選ばれ続ける港湾であり続けたい」
新港第1突堤では、年間で約180トンの温室効果ガスが削減される見込みだということです。