北区高校生殺人事件 加害者の「自分が犯人かもしれない」 遺族が賠償請求 裁判結審

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15年前、神戸市北区で男子高校生を殺害し、懲役18年の判決が確定した当時17歳の男と両親に対し、遺族が損害賠償を求めている裁判が結審しました。

2010年、神戸市北区で当時高校2年だった堤将太さん(当時16)が当時17歳だった男(32)に殺害された事件では11年後の2021年に男が逮捕され、殺人の罪で懲役18年の判決が確定しました。

将太さんの遺族は「両親が当時未成年だった男の監督責任を怠った」などとして男と両親に対し約1億4900万円の損害賠償を求める裁判を起こしています。

先月、非公開で行われた男への尋問では、男は千葉県に転居した後「両親と兄に自分が犯人かもしれないと伝えた」と述べたということです。

原告側は、息子が犯人であることを疑いながら犯行後に転居し、事件の発覚を困難にさせ、遺族の精神的な損害を拡大させたとしています。

一方、両親は、これまでの裁判の中で、「犯人ではないと思った」などと主張しています。

また、原告側は男が事件の前にも暴力行為を行っていたことから両親は事件を予見できる可能性があったにもかかわらず指導を怠ったとしていますが、男の両親は「相応の監督義務は果たしていた」と反論しています。

裁判はきょうで結審し、判決は2026年3月19日に言い渡されます。

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