大阪・関西万博のウクライナ館に出展されていた戦時下の人々の暮らしを伝える展示品の一部が神戸学院大学に寄贈され、展示されることになりました。
銃弾が打ち込まれてもなお不審者の侵入を知らせる防犯装置。ロシアに侵攻されて以降も重要なエネルギー源として生産を続ける原油。
戦争の中で生きるウクライナ国民のリアルな生活を伝えています。
ウクライナ名誉領事館のある神戸市中央区の神戸学院大学に、大阪・関西万博のウクライナ館の展示物の一部が寄贈され、18日に贈呈式が行われました。
万博の展示では「NOTFORSALE(非売品)」をテーマに、ロシアからの侵攻が続く中での自由や尊厳といった、売り渡すことができない価値を発信したウクライナ。
「万博閉幕後も万博と戦争の記憶を残したい」との思いから、ウクライナ研究の第一人者岡部芳彦教授の提案で譲渡が実現しました。
今回の展示では、戦禍の国民生活を支える耐久性の高いゴミ袋やクレジットカードの他、兵士が実際に戦場で使用したヘルメットも初公開されました。
展示の見学は無料で、2026年1月から「予約制」で行われる予定です。
