■優勝旗を携えて
年末は各種高校スポーツの全国大会が行われる。
兵庫県代表として全国に挑む、男子駅伝・西脇工業、女子バスケットボール・三田松聖、男子バスケットボール・報徳学園、男子ラグビー・関西学院、男子サッカー・神戸弘陵学園の5校が、決戦を前にサンテレビ(神戸市中央区)のスタジオに集結した。
各校それぞれキャプテンら3選手が優勝旗や盾などを持って登場。
兵庫県決勝戦や普段の練習風景の映像を交えながら、各選手が全国大会への決意を語った。
この模様はサンテレビの特別番組『待ってろ!全国』で12月14日に放送された(TVerで配信中)。

集結した兵庫県代表5校の選手たち/サンテレビ(神戸市中央区)
■男子駅伝/西脇工
(全国大会で8回の優勝を誇る男子駅伝・西脇工。ことしは双子の新妻遼己(にいづま・はるき)・昂己(こうき=キャプテン)兄弟がチームの中心。県大会では2時間03分25秒の大会新記録で優勝した)
新妻遼己:「(県大会で1区を)走る前に、チームメイトに『後ろと2分差あけてくる』と言って、しっかり有言実行で2分差あけて流れを作れたのでよかったです(区間新記録を達成)」
Q.ふだん、兄弟でどんな話を–
新妻遼己:「あんまり陸上の会話はしないんですけれど…。帰り道とかだったら『腹減ったな』とか(笑)」
Q.全国では–
新妻昂己:「キャプテンとして、チームを優勝に導けるような走りをしていきたい。9度目の優勝を目指してしっかり頑張っていきます」
七條拓也:「都大路はチームの雰囲気が大事なので、(番組収録時点で)あと1週間ちょっとですけれど、雰囲気作りをしっかり大切にしていきます」
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全国大会は12月21日。女子代表と男子近畿地区代表として出場する須磨学園とともに、京都・都大路を駆ける。

西脇工 (左から)新妻遼己、新妻昂己、七條拓也
■女子バスケ/三田松聖
(県大会では無敵の6連覇。ことし夏に木下楓キャプテンがケガで離脱したが、全員で乗り越えた)
木下 楓:「チームのみんなには本当に迷惑をかけてしまった。(県大会)決勝戦では8点差まで追い付かれたが、大事な場面で小田のスリーポイントとか、黒田のリバウンドがあって、自分たちの流れを取り戻したので勝つことができました」
黒田希歩:「練習中から常にコミュニケーションを取り合っており、お互いの意見をすり合わせて、自分たちで解決できるのが私たちの強みです」
Q.全国では–
木下 楓:「目標は全国ベスト8です。自分たちの強みを生かしながら、見ている人を魅了するような松聖らしいバスケットをしていきます」
小田歩羽彩:「全国の舞台は留学生がいるチームがほとんどなので、留学生に対してのアプローチや連動を高め合っていきます」
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全国大会=ウインターカップの1回戦(12/23)で一関学院(岩手)と対戦する。

三田松聖 (左から)小田歩羽彩、木下 楓、黒田希歩
■男子バスケ/報徳学園
(県大会では育英との死闘が毎年続くが、ことしは3点差で勝利し、2年連続7回目の全国へ。身長197㎝の留学生、トンプシン・クリントン(ナイジェリア出身)を擁する)
Q.スタジオに各校が集結–
野々部旺樹キャプテン:「隣にいる関学ラグビー部の筋肉の圧で圧倒されてます(笑)」
Q.全国では–
松本晃瑶:「(トンプシンが)チームの要。トンプシンの高さがあってこその報徳なので。ふだんは可愛い後輩なんですけど、試合になれば心強い存在です」
早崎 心:「スリーポイントを得意とする選手が数多くいるので、彼らがスリーポイントを決めると自分たちのやりたいバスケットができる」
Q.初戦の相手、福岡大大濠は昨年優勝の強豪校–
野々部旺樹:「どの相手でも関係ない。(相手を)60点以内に抑えて、得意でもあるスリーポイントを生かして勝ちたい。僕たちの目標はメインコートであるベスト8です」
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ウインターカップ1回戦、福岡大大濠とは23日に対戦する。

報徳学園 (左から)松本晃瑶、野々部旺樹、早崎 心
■ラグビー/関西学院
(県大会では報徳学園の5連覇を阻止し、5年ぶり8回目の花園をつかんだ。関西学院大との合同練習でチーム力を向上させた)
黒田鉄二:「4年連続で負けている相手で、先輩たちの悔しい姿を見ていたので、絶対勝ち切ろうと思いました」
Q.大学生と合同練習–
木山仁平:「大学生はスピードもフィジカルも高校レベルより1個上なので、大学生とやらせてもらうことで、強豪校との対策になります」
Q.全国では–
西浦章博キャプテン:「1年間ずっと、前に出続けるというのをアタックでもディフェンスでもやってきた。あとは10番を背負う(スタンドオフの)木山がどれだけ前に出てくれて、それに対して僕らがボールをつないでいけるかが大事になってくる」
Q.選手宣誓も行う–
西浦章博:「支えてくれた人たちのおかげで、自分たちが花園に行くことができたので、そこに対する感謝を込めて選手宣誓をできたらなと思っています」
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東大阪市花園ラグビー場で行われる全国大会では、1回戦(12/28)で九州学院(熊本)と対戦する。

関西学院 (左から)黒田鉄二、西浦章博、木山仁平
■サッカー/神戸弘陵学園
(県大会決勝では、1-1から後半アディショナルタイムに池壱樹が決勝ゴールを挙げ、2年ぶり13回目の全国を決めた。練習ではレギュラーを懸けた紅白戦を毎週行う)
池 壱樹:「(決勝ゴールは)ほんと、めちゃめちゃ気持ちよくて(笑)。延長戦がちらつくような時間帯だったんですけれど、絶対、ワンチャンス来ると思っていたので、決めれて良かったです」
梅原良弥:「カテゴリー問わず毎週、紅白戦をやっているので、その紅白戦で調子がいい選手がその週末の試合のスタメンになるなど、本当にみんな競争心高く取り組んでいます」
Q.全国では–
今井凛太朗キャプテン:「対戦相手が前橋育英さんで、前回大会の王者。自分たちは粘り強いディフェンスと前線のアイデアあふれるプレーは負けない自信があるので、しっかり1戦1勝を掲げて勝ちたいと思っています」
Q.目標は–
今井凛太朗:「(チームスローガンの)『和衷協同(わちゅうきょうどう)』で日本一めざして、1戦1勝で優勝したいと思います」
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全国大会では31日の初戦(2回戦)で前橋育英と対戦する。

神戸弘陵学園 (左から)梅原良弥、今井凛太朗、池 壱樹
■TVerで配信中
番組を企画したサンテレビの上恐輝(じょうきょう・ひかる)プロデューサーは、
「収録はNG無しの1発OK!さすが激戦の兵庫を勝ち抜き、全国大会に出場するメンバーたち。自分の言葉で堂々と話してくれました。全国大会前の忙しい中、取材協力さらにサンテレビにお越しいただいた各部活の監督、関係者の方達に感謝します」と話している。

集結した兵庫県代表5校の選手たち
『待ってろ!全国』はネット配信サービスTVer(ティーバー)で視聴できる。
(浮田信明)