洪水を防ぐ工事をする際出た川の土砂を海の豊かな漁場づくりに生かそうという試みが、南あわじ市で進んでいます。
淡路島南西部に位置する丸山海岸。
海の中に次々と運び込まれているのは、川に溜まっていた土砂です。
川の土には落ち葉などが分解された栄養が含まれていて、海へ供給することで、海藻や魚のエサとなる生きものが増えることが期待されています。
近年、南あわじ市の海域では、海の生き物の栄養源となる塩類が不足していて、県下最大のワカメの生産地である丸山漁港でもその影響が懸念されています。
こうした中、市は、地元の漁業協同組合からの要望を受け、県と協力してこの取り組みを始めました。
運び込まれるのは、川の洪水対策として定期的に取り除かれた土で、川で不要になった土が、今後は海の資源として活用されるということです。
市は、2026年度も取り組みを続け、効果を検証するとしています。
