神戸・長田高校生「食べられる消毒液」開発 全国ファイナリストに選出

  • X
  • Facebook
  • LINE
  • 長田高校1年の黒阪航平さん

日本政策金融公庫が主催する「高校生ビジネスプラン・グランプリ」のファイナリスト10組が11月27日に発表され、兵庫県からは県立長田高校1年の黒阪航平さんが選ばれました。

黒阪さんのプランは、廃棄されるパイナップルの葉や芯から抽出した酵素「ブロメライン」を活用した、食べられる消毒液「タベルット」の製造・販売です。

このグランプリは、全国の高校生と高専生を対象に、若者の創業マインド向上を目的として毎年開催されていて、2025年で13回目となります。

過去最多の639校5640件の応募がありました。

「タベルット」は、水に溶かすと消毒液になり、非常食のように食べることもできるタブレット型の商品。

パイナップルの芯などに含まれる酵素「ブロメライン」は、タンパク質を分解する酵素で殺菌効果が期待でき、胃酸の強酸性では働きを失うため、人間が摂取しても安全と考え、「食べられる消毒液」というプランを考えたということです。

夏休みには市場調査を行い、防災分野での「非常食兼消毒液」としての需要に加え、農業分野では、「有機農法でも使える農薬」としての需要も確認しました。

黒阪さんは大阪大学の高校生向け探求プログラムにも参加し、実現に向けた検証を進めています。

「今までたくさんの人に支えられてここまで来れた。

感謝を胸に、全力でプレゼンに臨みたい」と話す黒阪さん。

最終審査会は2026年1月11日、東京大学で開催され、ファイナリスト10組からグランプリが決まります。

おともだち登録するだけ! LINEでニュースを読もう! ともだち登録をする 毎週配信(月・火・金) 1回で8記事をダイジェスト形式で配信。