太平洋戦争に動員された大学生たちの姿を通して平和の尊さを伝える特別展が神戸大学で開かれています。
学業をなかばにして、戦地の最前線へと駆り出された学生たち。
神戸大学のキャンパス内にある「神戸大学百年記念館」では、卒業生らから寄せられた写真や資料などをもとに、太平洋戦争に巻き込まれた学生たちの姿を伝える特別展が開かれています。
こちらは、出征した学生が激戦地のフィリピンに赴く前に立ち寄った台湾から、祖国の母に贈った草履です。
この学生はその後、フィリピンのルソン島で戦死しました。
この他会場には、戦場へ赴いた学生が身につけていた校章入りの千人針や、戦時中の学校生活を描いた絵はがきなども並び、戦争の悲惨さと平和の尊さを訴えています。
特別展「戦場に行った神戸大学の学生たち」は、12月5日まで開かれています。
