2020年に宝塚市で、家族ら4人をクロスボウで撃ち殺傷したとされている男の裁判員裁判で、被告人質問で男が「事件を起こしたことに後悔はない」と述べました。
無職の野津英滉被告(28)は2020年、宝塚市の自宅で同居する祖母(当時75)と、弟(当時22)、それに近くに住む母(当時47)をクロスボウの矢を打って殺害し、伯母(55)に重傷を負わせたとして、殺人と殺人未遂の罪に問われています。
野津被告は9月25日の初公判で起訴内容を認めていて、裁判では責任能力の程度と量刑が主な争点となっています。
30日の公判では、野津被告が家族の存在にストレスを感じていたことや、その苦しみを世間に知ってもらいたかった、などとする陳述書が読み上げられました。
この他、弁護側からの被告人質問で野津被告は、事件を起こしたことに後悔しているかなどを問われると、「後悔はない」「早く死刑になりたい」と述べました。
判決は10月31日に言い渡されます。
