
戦没学徒への追悼献花式

「萬灯会(まんどうえ)」で灯された「祈」の文字
終戦の日の8月15日、兵庫県南あわじ市では、戦没学徒への追悼献花式が行われました。
南あわじ市の「若人(わこうど)の広場公園」で行われた式には、南あわじ市の守本市長など25人が参列。
太平洋戦争中、学徒出陣や動員などで亡くなった全国約20万人の若者をしのび、犠牲者を追悼しました。
南あわじ市遺族会 多田宗儀会長
「これからの人が戦争で命を落としたので非常に残念。子どもや孫の世代に伝えていけたらと思う」
式の後、南あわじ市出身の音大生によるコンサートが開かれ、参加者らが「ふるさと」を歌いました。
また、灯篭を灯す「萬灯会(まんどうえ)」が行われ、「祈」の文字を浮かび上がらせていました。
終戦間際の1945年8月2日、鳴門海峡で米軍機が民間船の住吉丸を襲撃。
淡路島に砲台を作るため、船には旧宝塚市海軍航空隊・甲飛16期生の予科練習生ら111人が船に乗っていました。
徳島県鳴門市から南あわじ市へ向かう途中で、乗っていた14歳から19歳の予科練習生ら82人が犠牲になりました。