
移籍初ゴールを挙げた INAC神戸 9吉田莉胡(背は10成宮 唯) /(C) WE LEAGUE

INAC神戸 宮本ともみ監督 /(C) WE LEAGUE
■女王・ベレーザに勝利
<WEリーグ 第1節>
○INAC神戸 2-0 日テレ・東京ヴェルディベレーザ(8/10)
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女子プロサッカー・WEリーグが開幕した。
昨シーズン2位のINAC神戸レオネッサは、得失点差で優勝をさらわれた日テレ・東京ヴェルディベレーザと激しい雨の中で対戦した(8月10日 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場)。
INAC神戸は新戦力の吉田莉胡(前ちふれASエルフェン埼玉)と大熊環(前ジェフ千葉レディース=GK大熊茜の姉)が先発。
前半は決定的チャンスを逃したが、後半18分、大熊茜のロングパスを受けた愛川陽菜が左からクロスを上げ、中央から成宮唯が右足で先制ゴールを決めた。
さらに43分、久保田真生が縦に突進し右からクロスを上げると、吉田が中央で反応し、右足で移籍初ゴールを決めた。
ベレーザは、INAC神戸を上回る15本のシュートを放ったが、大熊茜が好セーブを連発し得点を許さなかった。
WEリーグ発足以降、INAC神戸はベレーザと11戦して負け知らずの7勝4分となった。
■「決めてやろう」
INAC神戸は、宮本ともみ新監督が掲げた「得点を取るサッカー」を実現。
4シーズンぶりの優勝をめざして好スタートを切った。
初采配を終えた宮本監督は、
「とても疲れました。試合の入りはすごく硬くて、いつも通りのプレーからはほど遠かったのですが、途中からしっかり修正できたことと、ハーフタイムで『こういうところを狙っていこう』など、共有ができました。自分が交代選手や交代のタイミング決めたり、そういう自分の決断で全部が決まる怖さと、勝てた時の喜びというのは想像以上でした」
と振り返った。
吉田は初ゴールについて、
「少しほっとしたところはありますが、前半から周りの選手にたくさんチャンスを作ってもらった中で、自分が決めきれないところが多かったので、絶対に決めてやろうという気持ちがあのゴールを生んだのかなと思います」と語った。
次節(8/17)はアウェイでサンフレッチェ広島レジーナ(昨シーズン5位)と戦う。
(浮田信明)