女性が災害時に感じる悩みや不安を防災対策に取り入れようと、神戸市で7月14日、女性が中心となり避難所の運営や備えについて考える会合が初めて開催されました。
神戸市は避難所の開設や運営といった、災害時の対応や備えについて話し合う防災会議を通じて対策を進めていますが、女性が感じる悩みや視点を反映しようと、今回新たに「女性部会」を設置しました。
女性部会は被災者支援について研究する大学教授の他、子育て支援や福祉に携わる市の職員など、合わせて10人の女性で構成されています。
14日、開かれた初会合では、避難所でのプライバシーの確保や授乳スペースの整備、生理用品の備えなど、災害時に女性が直面する課題について意見が交わされました。
【神戸市防災会議 女性部会 斎藤容子部会長】
「女性がケアという役割を担っている社会状況の中で子どもの話、ミルクが終わった後の離乳食がないのでベビーフードがほしいという意見が出たり、行政が備蓄しておかなければならないものと同時に、市民の備蓄も啓発しておかないといけないという話も出た」
市は今後、女性部会で出された意見を、避難所の運営マニュアルや市の防災施策などに反映したいとしています。
