兵庫県但馬地方の扇ノ山周辺でこの春に23年ぶりに誕生した国の天然記念物イヌワシのひなが死んでいたことが分かりました。
死んだのは2022年5月、扇ノ山周辺の断崖絶壁にある巣で23年ぶりに誕生が確認されたイヌワシのひなです。
ひなの生育状況を見守っていた日本イヌワシ研究会によりますと生育は順調で親が与える餌を減らすなど巣立ちを促す行動も見え始めていましたが、最後に姿を確認した6月23日以降、姿が見えなくなっていたということです。
巣の前に生い茂った木がひなの巣立ちを妨げたと見られ8月7日に巣の中で死んでいるのが確認されました。
50年にわたりイヌワシを観察している研究会の会員の三谷康則さんは「巣立てる生育状況で23年ぶりの誕生だっただけに非常に残念」とコメントしています。


