怖い話

〈8/12 巨人 1-0 阪神(東京ドーム)〉

勝:山崎伊
S:ケラー
敗:西勇

蒸し暑い真夏の夜―
都内某所で東西プロ野球チームによる試合が行われた。

西チームの先発投手は今日2回終了時点で14年連続でシーズン100イニングに到達。
大きな故障せず、先発ローテを長く務めた立派な成績だ。
そんな投手が投げる日に、だいたい援護は、ない。あるのは味方のエラー。
忍び寄る黒い星、今日も―

キャアアアアアア!!!!

どうした榮 枝子!!

か、監督!打てません!今日、二軍から上がってきましたが、一軍なのに誰もロクに打ちません!もう8回です!二塁すら踏んでません…!

なんだって!?
よし、捕手三人制は今このときのためにある。枝子、おまえのおかげだありがとう!

まずは7番の木浪に代打だ。
…だめか、よし、梅野にも!
…糸原でも何も起こらないとは、一体どういうことだ…

行け島田海吏!(一周するまで)帰ってくるな!!
よし2ベース!これで3安打!のってきたぞ!(?)
野球は8回2アウトからだ!(?)
ちか…も…
近本ぉぉおおおおお前もかぁぁあ!!

―――すべてが終わった。
西7回。
桐敷1回。
両投手、自責はゼロ。

2時間39分。あんなに大勢いたベンチから人の姿が消えていた。

[今日のノイジー]

キャアアアアアア!!!!

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