〈7/6 阪神 2-1 DeNA(甲子園)〉
勝:伊藤将
S:岩崎
敗:森唯
オースティンの先制ホームランがあり1点を追う5回裏。
この日森下の抹消もありライトで6番の打順に入っていた島田は内野安打で出塁すると、次の坂本の打席で盗塁を成功。エンドランなどかけながら、坂本はサードゴロ。しかし打球が死んでいたためこの間に島田が3塁へ進塁。
「打球が人のいないところに飛びますように」
―坂本誠志郎
クスッと笑える一文だが真理。坂本が短冊にしたためた願いは原点だ。
野球というスポーツは、人のいないところに打球を飛ばすスポーツだ。
ただし、“人のいるところ”へ転がっても、会心の当たりでなくても、その到達時間が長ければチャンスは広がるというオプションがあるのも野球の面白さ。身をもって示してくれた坂本には感謝したい。(したい)
こうして一死3塁。
打席には8番小幡。バットに当てるという使命をヒットという最高の形で果たしてくれた。
打球が1,2塁間を抜けたときの嬉しさったらなかったな。あぁ、これが野球やで(笑)
そして一死1塁。伊藤将司で確実に送って…と思ったら、伊藤将司はどうやらサインの見落とし。1球タダで見送っただけになってしまいスリーバント失敗。「人の話をきかない」とチームメートからもいじられるが、サインも見んか。…えっと、意識が次の投球にいってたってことでここはひとつ進めようと思います。(ファシリテーションスキル)
今日の伊藤将司のピッチングが本当によかった。
半袖から光る腕もよかった。…はいいか。
伸びのあるストレートに、注文以上のところに決まる変化球。
これだこれ。伊藤将司はこんなだったとしばらくちょっと懐かしんでた。
自身はこれで4勝4敗。ここから貯金していってほしい。(聞いてるか野手)
そして追加点のほしい6回裏。
チャンスで打席に入ったのは佐藤輝明。
2アウトでピッチャーは森唯斗からディアスに代わってその1球目を叩く。
欲しかった追加点が欲しかった人から!ライトの前で弾んだ打球にスタンドから大歓声!
これで今日は乗っていけると思ったけれど、今日もここまで。
最終回を1点だけのリードで迎えた。
岩崎。
私は今日岩崎がお立ち台に上がってもいいと思ったぐらい。
桑原、オースティン、牧、宮崎、佐野…ベイスターズが誇る強打者が並ぶ。
実際に何度もやられてきた。
この日、岩崎から学ぶものはたくさんあった。
あの投球フォームはマネできるものじゃないけれど、イヤな感じのする打者相手に無理に勝負にいかなくていい。
解説の真弓さんも「最後に投げるピッチャーの責任」と讃えたように、岩崎の凄さはここにある。
ランナーを背負うというプレッシャーが自分にかかっても、イニングを0で抑えるためのプランと信念をもって投げ切る。
牧から見逃し三振をとった膝元への糸を引くようなストレートにはしばらく鳥肌が収まらなかった。
あと一人というところで宮崎にはフォアボール。
安藤コーチから水を受け取って喉と頭を潤す。マウンドに集まったみんなには笑顔も見せたが余裕からではなく岩崎の習性のようなものだ。
塁上の走者二人ともに代走が出され、佐野との勝負。
一打同点、いや逆転もある場面。
初球はアウトコース、2球目はインコース、2球とも続けて外れる。
3球目、岩崎が投げたのは2球目と同じコースのストレート。
佐野はこれに反応、引っ張った打球はするどい当たりに…しかしそこは大山の正面!
スリーアウト!
岩崎は大山へ指を刺したあとガッツポーズ。思わず出たのであろうこの珍しいリアクションにいかにこのイニングが厳しいものだったか改めて思い知る。
岩崎本当にありがとう。素晴らしいピッチングを見せてもらった。
こうして岡田監督は、球団監督として歴代最多となる通算515勝目を挙げた。
514勝目には「そんなのええよ」と言ってたウイニングボールだったが、坂本から受け取ったそのボールを見つめるような場面もあった。大事にしてな(笑)
さぁ監督の516勝目、取りに行くで!
[今日のノイジー]
「人がいないところに打球が飛んでいきました!」
7回裏の坂本のヒットに橋本アナ。
それワシ言いたかったやつや!(喜)