〈10/1 阪神 2-0 中日（甲子園）〉
勝：岩田
Ｓ：スアレス
敗：ロドリゲス
スアレスが、岩田にウイニングボールを渡す。
岩田は両手で、そのボールを受け取った。
スアレスは岩田の肩をポンポンと叩き、「オメデトウ」と言ったように見えた。
スタンドにお辞儀する列で、岩田はもらったボールを見て、そして手で丁寧に土を拭った。
何度もボールを見る岩田。マスクをしていたのに、嬉しそうな表情が見えた気がする。
先発岩田の、今季初勝利。昨年７月５日以来の勝利だ。
岩田が勝つと、胸がいっぱいになる。嬉しいだけの感情じゃなくて、なんていうかこう、自分も頑張らなきゃっていうか。
４回表先頭大島に打たれるまで、岩田は誰にも出塁させなかった。
このあと出てくるリリーフ陣のような剛速球はないけれど、梅野の出すサイン通りに、バチバチと投げ込んだ。
テンポもよくて、ドラゴンズ打線はまんまと岩田のペースにはまった。
ピンチらしいものはそれほどなかったのだけど、あえて言うならショート小幡のエラーがあった５回ぐらいか。
あとはスタミナだけの問題だった。
６回２／３、４安打無四球無失点。
いやいや十分過ぎた。
さぁ、点を取ろう、点を。
６回裏、先頭近本のヒットから、盗塁成功、相手の野選も絡み、ワイルドピッチで欲しかった１点をとったが、いや、点の取り方よ。
まぁいい。近本の足でとったことにする。だいたい合ってる。
梅野！
ホームラン引っ提げて帰ってくるとは！
タイプも違うクセのあるピッチャー４人の継投を支え、ちゃんと打っての得点ありがとう！
なんせ両チーム４安打ずつの寒いゲーム。
マジでひどくない！？
岩田には勝ちがついたけど、ロドリゲスだって全然勝ち投手になってもおかしくなかったぞ…！
そして「８回の男」藤浪。
１６０キロのストレートが５球。
そのたびにスタンドからはどよめきが起き、３つ目のアウトをフォークで空振り三振にとると、放送席の中田良弘さんが「球場に来て良かったね」と笑った。
中田さんのこの言葉こそが、今日の藤浪評だ。
たった１イニングでもそう思わせるのに十分な圧巻のピッチングだった。
セカンド北條の好プレーがあったのも、嬉しい上乗せ。
そして９回を締めるスアレスもまた負けじと１６０キロで押した。
最後は、アルモンテの三遊間を抜けたと思った当たりに、小幡が横っ飛びの好捕。
深いところだったが踏ん張って強い送球をファーストのボーアに送り、ゲームセット！
失敗を取り返す、ナイスプレーだった。
カード勝ち越しで、さぁて…巨人…戦やな。
い、いったれー！！（震えながら）
歳内！ＮＰＢ復帰の初勝利おめでとう！すごいよ！ほんとに！
［今日のボーア］
最後の小幡のファインプレーに拍手したボーアちゃん、マジでいいやつ。あのボールしっかり受け取ってくれてありがとう！（激甘）
