〈8/24 ヤクルト 4-7 阪神 (神宮)〉
勝:西
S:藤川
敗:田川
5回7安打4失点。球数は82。
西にしてみれば不甲斐ないと感じる結果だろう。
6回表、代打の原口が打席に立っているときに、ベンチの西が映し出された。
腕組みをして、グラウンドを見ているけれどその景色は頭に入ってきていないかもしれない。不満、いや怒りも見える顔だ。
でも逆転を許した3回裏も、マウンドではそんな表情は見せなかったのだ。
いつものように自分を鼓舞する独り言をつぶやき、梅野の出すサインに頷いて腕を振った。
周囲に対してはもちろん、自分自身に向けられた不満があっても、マウンドにいるときにそういう顔をしないところは、西に対して尊敬できる素敵なところだなといつも思う。
だから、4回表、野手が打って逆転したのは、西のこの姿勢があったから自然なことかな、とも思った。
…いや待て。自然ではないぞ。
打てなくて、西が先発した試合では15試合も連続で先制点を許すという不名誉な記録を西にかぶせていたのだ。
私にしたら、たまに打ったぐらいで、打ったった言われてもと思う。(言っていない)
降板後にベンチで自分自身に憤った西は、今日の勝利を「野手のおかげ」と繰り返した。
次投げる西は、素晴らしいピッチングを見せてくれるだろう。
そのとき、また援護できるように。
「セカンドフライ」で生還を許したのは捕らなかった外野のミスだし、無死満塁なら一人は還すバッティングができなければいけないのだ。
しかし福留さん元気だなぁ…先制のでっかい2ランに加えサイクルヒット未遂までやってしまうの、なんなのあのおじさん…
そして高山と梅野だ!
二人ともこの日1安打のみだったが、その1本が二人で走者一掃を完成させた逆転、追加点のタイムリー2ベースだ。
どこで打つかってとても大事で、二人は大山の空振り三振を救った。
その大山も、守備では試合の流れを左右する好プレーがあった。3回裏の一死1,3塁のピンチでのバレンティンをダブルプレーにできたのは、大山のチャージ、グラブさばき、正確なスローイングがあったからだ。
6回裏からは、能見さん、岩崎、PJ、球児の恐ろしいリレー。
JFKの頃と比較しても今年のリリーフ陣の充実度は遜色ないどころか上回ってるんじゃないか。「F」が帰ってきてまた活躍してるとか見ても。
今日もその中にあっての、今間違いなくリーグ“最恐”の岩崎。
たった6球で3人を片付けられるヤクルトベンチの気持ちにもなってみ?こんなん無理って思うよ。本来なら、7回というイニングならまだ反撃のチャンスもあるし、点差だってまだ3点差。
…なのにな。岩崎のヤロー…(ヤクルト目線)
さぁ!もいっちょいこう!
ガルシア!ポジティブだけ持ってマウンド上がって!
[今日のマルテ]
実に地味だが、打っている。今日もマルチだ。得点にも絡んでいる。繰り返す。地味だ(笑)