森下ウル虎ビッグプレー!

〈7/13 阪神 2-1 ヤクルト(甲子園)〉

勝:伊藤
S:岩崎
敗:アビラ

まだドキドキしてる。

2-0であとは岩崎が締めるだけという9回表。
一死1塁から、4番オスナのゴロをショート小幡がファンブル。一死1,2塁。
テレビの前だが怒号も聞こえる嫌な空気。
打たれたのもなぜか納得してしまった山田哲人のタイムリー2ベース。
1点差になりなおも一死2,3塁。
外野は前進、バックホーム体制。

6番増田珠の打球はライト方向へあがった。
森下が捕るその前からもう犠牲フライで同点だと、疑わなかった。
悲鳴まじりの甲子園。

だが、満員のこの広い甲子園で、ただ一人だけ真逆の思考を持ってた選手がいた。それが森下だった。
絶対にアウトにするのだと、そしてアウトにできるのだと確信していた。
あえてやや後ろへ下がり前へと踏み込んで勢いつけた捕球体勢。
森下が投げた。
とんでもないいいボールだった。中継地点の中野もあえて身を避け、送球は一直線。低いワンバンのボールは待ち受ける坂本のミットに吸い込まれ、受けた坂本はその腕を走者へ伸ばして…アウト!!
すごいプレーだった。
犠牲フライになったかもな、なんて森下が1ミリでも思っていたら、きっとなかった。
なんで森下はこんなに気持ちが強くて、そして自分を信じられるんだろう。
お立ち台では筒井コーチとの守備練習を口にしたが、とてもいい練習を毎日やれているんだろうな。
「勝ちに不思議の勝ちあり」と言うけれど、今日の勝利に不思議はない。練習に裏付けされたものだ。
森下のこのプレーに打点をつけたいぐらい。
岩崎があんなに大きなガッツポーズをするのを目にしたのは初めてかもしれない。
エラーした小幡もヒットを打たれた岩崎のことも、伊藤将司の勝利投手の権利も、森下は全部守った。

そして守られたこの決勝点は兄貴分佐藤輝明のキャリアハイとなった24号ホームラン。

スワローズ先発アビラからあと一本が出ないこう着状態の中、夜を切り裂く火花散るような見事なホームランだった。
バット投げまでもが美しくて、佐藤輝明にしか見られない完璧な様式美がそこにあった。

伊藤将司は本当に辛抱して粘って投げて7回3安打で勝利投手。

あぁ、いい夜だ。

[今日のヘルナンデス]

サヨナラでもないのに、水持って飛び出してきて、うん。それわかる!最高!

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