【神戸ストークス】<詳報>谷直樹の引退会見、「ストークスで終える」

  • X
  • Facebook
  • LINE
  • 現役引退の記者会見を行う 神戸ストークス 9 谷 直樹 / 3月1日 ジーライオンアリーナ神戸

  • 神戸ストークス 9 谷 直樹 (右は 株式会社ストークス 渋谷順社長)/3月1日

  • 「アリーナの姿が見えるまで、ずっと疑っていた」

  • ジーライオンアリーナ神戸でプレーする 谷 直樹 /(c)B.LEAGUE

■ミスター・ストークス

今シーズン限りでの現役引退を発表したB2神戸ストークス・谷直樹が3月1日、本拠地ジーライオンアリーナ神戸で引退の記者会見を行った。

谷は兵庫県川西市出身。37歳。身長193㎝。

兵庫県立川西緑台高-甲南大を経て、Bリーグ発足前の2011年、神戸ストークスの前身「兵庫ストークス」の創設とともにメンバーに加わり、以来ストークス一筋に選手生活を続けてきた。

Bリーグ通算518試合に出場(3月8日現在。プレーオフやアーリーカップを含む)。

通算4014得点を挙げ、「ミスター・ストークス」と呼ばれた。

1日の横浜エクセレンスとの試合後、株式会社ストークスの渋谷順社長とともに会見場に現れた谷は冒頭、

「今シーズンをもって現役生活を終えることを決断いたしました」と挨拶。

現役引退の理由として、

「体の限界。自分で納得いくプレーができず、日々、足の痛みに耐えるのも大変なので決断した」とした上で、

「15年間、ずっと応援してくれたファンの皆様には感謝してもしきれない。僕にこんな幸せなバスケットボールの人生を過ごさせてもらった」と語った。

このあと、報道陣の質問に時おり笑みを浮かべながら答えた。

*****

Q.いつ引退を決断ーー

谷:「足の痛みはここ数年、慢性的にあったが、年明けから急に、ジーライオンアリーナ神戸の駐車場から(アリーナ内の)控室まで来る距離も苦痛になり、さすがに限界なのかなという判断になった。妻も僕のしたいようにしたらいいよと背中を押してくれた」

「最後までストークスの選手としてプロのキャリアを終えたいという自分の信念を貫かせてもらった」

■入社を断りプロへ

Q.入団時、就職先が決まっていたーー

「(大学を卒業して)就職するつもりだったが、運命的なタイミングでこのチームができた。入社の4日前ぐらいに断りに行った(笑)」

Q.当時の谷“青年”に声を掛けるならーー

「絶対(プロで)やった方がいいよと言いますね。あの当時、こんな素晴らしいアリーナで、大勢の皆さんの前でプレーできる所まで(現役を)続けるとは思っていなかったので、間違いなく、やった方がいいと伝えると思います」

「何度かアリーナを建てるという噂は聞いていたが、何度も(計画が)なくなった。ジーライオンアリーナ神戸についても、着工してその姿が見えるまで、ずっと疑っていた。(アリーナが建つのは)本当なんですかねと(笑)」

(Bリーグ初年の2016年シーズン、谷の活躍でストークスはB2優勝を果たし、B1に昇格したが、1年でB2に降格した。来シーズン、ストークスはB1に代わる「Bプレミア」に参入。9年ぶりにトップリーグで戦う)

Q.思い出に残ることはーー

「やっぱりBリーグ初年度、(B2で)優勝した時の景色はいちばん素晴らしかった。今年、その景色をもう一度見れる最大のチャンスなので、優勝して、15年でいちばん素晴らしいシーズンで終えれように、チームみんなで頑張りたい」

Q.来シーズン、チームは「Bプレミア」で戦うーー

「もちろんプレミアでプレーしたいと思っていたが、足の痛みと、チームに貢献できていないと感じていた」

■当時の小学生とプレー

Q.地元出身の仲間がいたーー

「松崎(賢人氏=育英高-拓殖大を経て谷と同期入団。2023-24シーズンに引退し、現・神戸ストークスU18ヘッドコーチ)や、道原(紀晃=神戸科技高-大商大を経て谷の1年あとに入団。ストークスひとすじ現役14年目)は高校から知っていた。中西(良太氏=2021年にストークスに復帰し昨シーズン引退。現・クラブエバンジェリスト)は同い年で、プロ2年目から一緒にやってきて、しんどい時期も一緒に戦ってきた仲間。引退を決意した時も真っ先に連絡して、お疲れ様と言ってもらえた。

 道原は、まだまだ元気そうなので(笑)、あと5年ぐらい頑張ってほしい。プレミアで活躍する姿を見たいと思っています」

Q.思い描いていた選手になれたかーー

「どれだけ近づけたか分からないが、素晴らしいアリーナを持つ球団になり、今の子どもたちには、そこでプレーしたいと思ってもらえる環境になった。

 中島三千哉(みちや=神戸市出身 今シーズン入団 23歳)選手や、梅村帝武(てぃむ=神戸・マリスト国際学校出身 ユース育成特別枠で1月に登録 18歳)選手は、小学生の時、僕らの試合を見て、ストークスでプレーしたいと思ってくれた子たち。いま実際に一緒にコートで戦っていることが、15年間で積み上げてきた成果なのかなと個人的には思っている」

Q.ミスターの称号ーー

「ミスター・ストークスと呼んでもらえて非常に嬉しかった。プライドを持ってプレーしてきたつもりです。誰かに継いでほしい」

Q.気が早いかもしれないが引退後はーー

「それは気が早いです(笑)。まだ本当に何も決まってなくて、まずは、今シーズン優勝すること。自分自身も最後まで頑張ってプレーすることにフォーカスしている」

■兵庫の宝

会見に同席した株式会社ストークスの渋谷順社長は、

「15年間、中心選手として過ごしてきた谷選手の責任感とハードワークを厭わない姿勢に、感謝と敬意しかない。本人は泣き言を言わないが、もう本当に足の痛みが限界だと聞いていたので、今回の決断を感謝を持って受け入れたい」。

谷とは大学の先輩でもある川辺泰三ヘッドコーチは、

「本当に生っ粋の兵庫の宝、兵庫の星だと思う。彼がいなくなるのは寂しいが、彼が築いてきたものはとても大きい。今もチームの中では大切なベテラン。彼のためにも優勝できるように頑張りたい」と語った。

*****

ストークスはB2西地区優勝へのマジックが「6」となり、3度目の地区優勝が目前に迫っている。

しかし、目標のB2優勝を果たすには、東西両地区の上位8クラブによるプレーオフ(5月)を勝ち抜かなくてはならない。

レギュラーシーズンは残り16試合。

次戦は14・15日にジーライオンアリーナ神戸で山形ワイヴァンズと対戦する。

(浮田信明)

おともだち登録するだけ! LINEでニュースを読もう! ともだち登録をする 毎週配信(月・火・金) 1回で8記事をダイジェスト形式で配信。