高校生がホテルを1日運営し、ホテル産業やビジネスの現場を学ぶイベントが、神戸市内で開かれました。
北野の地でおよそ70年続く由緒ある宿泊施設で、訪れる客をもてなしたのは、現役の高校生たちです。
ホテル北野プラザ六甲荘は、神戸市立神港橘高校と協力し、11月20日に1日限定で「高校生ホテル」を開きました。
地元の生徒にホテル業の魅力を知ってもらうとともに、地域に貢献する人材を育てようと企画され、ことしで7回目です。
「高校生ホテル」では、生徒が企画から準備、運営までを手掛け、宿泊客を迎えます。2年生およそ20人が、参加しました。
生徒たちはフロント、食事の盛り付け、配膳などの担当に分かれ半年ほど前から研修を受けてきました。
オープンを前日に控えたこの日も、本番を想定し、シミュレーションを繰り返しました。
この企画では、生徒たちが社会に出たとき活躍できる人材に育てる狙いもあります。
昼下がりのレストラン会場では、早くも夕食に備えテーブルのセッティングが進められていました。
どう動くべきか、しっかりとメモを取って臨みます。
午後3時、いよいよ「高校生ホテル」がオープンしました。
宿泊客が続々とやってきます。
まずはフロント担当の出番です。
さっそく質問も飛んできますが、笑顔で臨機応変に対応することができました。
午後6時からは夕食の時間です。
丹精込めて書いたメッセージカードが客たちを迎えます。
会場に訪れたのは、およそ60人。
食べるペースを見ながら、にこやかに、スムーズに飲み物や料理を運んでいきます。
生徒たちは、研修の成果を発揮し60人のお腹と心を満たしました。
ホテル北野プラザ六甲荘は、今後も高校生と連携をはかり、地域に根付く人材を育てていきたいとしています。
