近年で相次ぐ林野火災などに備え、神戸市消防局は海やダムの水を活用して消火活動を行う「大容量送水システム」を活用した訓練を行いました。
神戸市北区の石井ダムで行われた17日の訓練には、神戸市消防局の消防隊員ら約50人が参加しました。
この「大容量送水システム」は、消火栓が使えず延焼につながった阪神淡路大震災の教訓を踏まえ、海やダムなどの水源から離れた火災現場へ大量の水を送る仕組みです。
訓練は坂の多い神戸特有の地形を想定し、高低差約50メートル、ホース延長約600メートルという条件で実施。
水の勢いや圧力が下がりやすい状況の中、ダムから吸い上げた水を問題なく送れるか検証しました。
神戸市消防局警防部 山平祐寿 警防課長
「傾斜地で大量の送水をすることは、まだ習熟が必要だと考えていますので、今回の検証結果を踏まえて、実際の災害で対応できるように改善していきたい」
神戸市消防局は、今後もさまざまな災害に備え、対応力を高める取り組みを進めていく方針です。
