
子どもたちが「紙すき」に挑戦

兵庫県多可町の小学校で、卒業を控えた子どもたちが地元の伝統工芸品の和紙「杉原紙」を使った卒業証書作りに挑戦しました。
この取り組みは、地元が誇る伝統の技術を学んでもらおうと、多可町でおよそ40年前から続くもので、町立杉原谷小学校の6年生21人が参加しました。
杉原紙は、奈良時代から受け継がれてきた多可町特産の手すき和紙で、県の伝統工芸品にも指定されています。
多可町では、小学6年生が杉原紙を原料に自分たちの手で卒業証書を作るため、原料となる「コウゾ」の栽培から和紙の完成まで、全ての工程を体験しています。
子どもたちは、先生に手順を教わりながら、紙の原料を水に溶かして平らにする「紙すき」に挑戦し、世界に一つだけの卒業証書を作っていました。
卒業証書はこの後、乾燥などの工程を経て完成し、2026年3月の卒業式で子どもたちに手渡されるということです。