【ヴィクトリーナ姫路】佐々木のサービスエース、チーム救う

  • X
  • Facebook
  • LINE
  • (中央)サービスエースで試合を決めた ヴィクトリーナ姫路 4佐々木千紘、左端はアヴィタル・セリンジャー監督 /(C)SV.LEAGUE

  • ヴィクトリーナ姫路 (左)11宮部藍梨 /(C)SV.LEAGUE

  • ヴィクトリーナ姫路 18カミーラ・ミンガルディ /(C)SV.LEAGUE

  • SVリーグ女子 順位表

■連勝はストップ

<SVリーグ女子 第9節>

●ヴィクトリーナ姫路 0-3 群馬(12/6)

○ヴィクトリーナ姫路 3-2 群馬(12/7)

*****

女子バレーボール大同生命SVリーグ、7連勝中の3位・ヴィクトリーナ姫路は12月6・7の両日、SHOWAグループ総合体育館(加古川市立総合体育館)で5位・群馬グリーンウイングスと連戦し、星を分けた。

■「うまくいかなかった」

6日の試合。

第1セット、ヴィクトリーナはサーブレシーブが乱れ、群馬に連続得点を許すなどリズムに乗れないままセットを失った(18-25)。

第2セットは中盤に宮部藍梨のスパイクなどで5連続得点し、ミラ・トドロヴァ(ブルガリア)のブロックでセットポイントを握ったが、粘る群馬にデュースに持ち込まれ、26-28で落とした。

第3セットも群馬に先行され、挽回できないまま19-25で落とし、今シーズン4敗目。

2度目のストレート負けを喫した。

ヴィクトリーナはスパイクをたびたび群馬に拾われ、得点を伸ばせなかった一方、リーグ得点ランキング1位のオリビア・ロジャンスキ(ポーランド)を中心とする群馬の攻撃を止めきれなかった。

試合後、記者会見したアヴィタル・セリンジャー監督は,

「チーム全体がうまくいかなかった。スポーツではありうること。もう一度切り替えてやり直す」と語った。

■0-2から逆転

7日の試合。

前日の完敗から切り替えたいヴィクトリーナは第1セット、3連続ブロックなどで得点10-5とリードしたが、ナシア・ディミトロヴァ(ブルガリア)の連続ブロックで勢いを止められセットを喪失(21-25)。

第2セットも20-25で連取された。

窮地に立ったヴィクトリーナは第3セット、エースのカミーラ・ミンガルディ(イタリア)にボールを集め、25-20でようやくセットを奪い返すと、第4セットもカミーラ、宮部、野中瑠衣のスパイクで奪い(25-23)、セットカウント2-2に追い付いた。

最終第5セット、ヴィクトリーナはカミーラらの攻撃で9-3とリードしたが、群馬の強力なブロックに攻撃陣がつかまり、14-14のデュースに持ち込まれた。

しかしミラのスパイクで15-14と再びマッチポイントを握ると、リリーフサーバーとしてキャプテンの佐々木千紘が登場。

佐々木のサーブは群馬のレシーブミスを誘い、劇的なサービスエースでヴィクトリーナが勝利した。

佐々木は試合後、会場に向かって、

「セットを重ねるごとに皆さんの大きな声援が伝わり、力になりました。ありがとうございました」と感謝を伝えた。

■連覇めざし皇后杯へ

ヴィクトリーナの連勝は「7」で止まったが、群馬との苦しい戦いを1勝1敗で切り抜け、3位をキープしている。

リーグ戦はいったん中断し、11日から「皇后杯 JVA全日本バレーボール選手権」が東京体育館などで行われる。

昨年の皇后杯でヴィクトリーナは優勝し、チーム創設9年目で初タイトルを獲得した。

連覇を懸けて13日の3回戦から登場する。

(浮田信明)

おともだち登録するだけ! LINEでニュースを読もう! ともだち登録をする 毎週配信(月・火・金) 1回で8記事をダイジェスト形式で配信。