「言えない」と話す女性を約3時間説得 特殊詐欺防いだJA職員に感謝状

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高齢者の特殊詐欺被害を未然に防いだとして兵庫県神戸市内のJAに勤務する女性に、12月5日、警察から感謝状が贈られました。

有馬警察署の中村署長から感謝状が贈られたのは、神戸市北区のJA兵庫六甲八多支店に勤務にする髙橋かおりさん(49)です。

髙橋さんは11月4日、神戸市内に住む75歳の女性が、来店した際、定期預金を解約し、全額を出金しようとしたため詐欺だと疑い、相談に乗りました。

髙橋さん

「焦っている様子もあった。『お話し聞きたいです』と伝えると、『言えない』という返答で」

約3時間にわたり説得を続け、警察に相談するよう促したことで女性は被害に遭わずに済んだということです。

髙橋さん

「一生懸命働かれて貯められたお金ですので守れて良かった。いつも頼っていただけるような金融機関、JAになりたい」

有馬警察署によりますと、女性は、検察官を名乗る男などから「荷物から大麻が出てきたので口座を調べる」などと、うその内容の電話を受けていました。

その後、男らの指示を受けて偽の供述調書などをコンビニで印刷させられ、あたかも自分が事件に関わっているように信じさせられていたということです。

有馬警察署は「偽の警察官や検察官を名乗る詐欺が増えているので、不審に思った時はすぐに最寄りの警察署に相談してほしい」としています。

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