2025年1月、神戸市垂水区の山陽電鉄の踏切内で中国籍の女性2人が電車にはねられ死亡した事故で遺族が山陽電鉄と運転士に損害賠償を求める訴えを起こしました。
この事故は2025年1月、神戸市垂水区にある山陽電鉄の踏切で待機場所を誤ったとみられる中国籍の20代の女性2人が電車にはねられ死亡したものです。
事故を巡り、死亡した女性2人の両親は山陽電鉄と運転士を相手取り、12月4日神戸地裁に提訴しました。
訴えによりますと、山陽電鉄は現場の踏切の危険性を認識していたにも関わらず、多言語での注意喚起や踏切内への立ち入りを知らせる検知システムの設置といった事故防止策を怠ったと指摘。
また、運転士が踏切内への立ち入りを発見した時点で警笛を鳴らして退避を促す義務を怠り、女性2人が死亡するという結果を招いたなどとして山陽電鉄と運転士におよそ1億3900万円の損害賠償を求めています。
事故を受け現場の踏切は歩行者が信号待ちをする待機スペースをつくるための工事が進められていて現在は通行止めとなっています。
今回の提訴について山陽電鉄は「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。
