瀬戸内海でカキが大量死している問題を受け、県内の漁業関係者が、原因の究明や対策を求め、兵庫県の斎藤知事に要望書を提出しました。
要望書を提出したのは、兵庫県漁業協同組合連合会の田沼会長やカキの養殖が盛んに行われている播磨灘の漁業関係者ら4人です。
瀬戸内海沿岸などで相次ぐカキの大量死を巡っては、全国4位の生産量を誇る兵庫県でも海水温の上昇などの影響でことしは出荷目前のカキが8割ほど死滅した他、生育状況の悪化により出荷が1カ月から2カ月ほど遅れる見通しです。また、県内有数のカキの産地相生市などは、十分な供給量を確保できないとして、来年2月に予定していた恒例の「相生かきまつり」の中止を決めるなど、観光面への打撃も避けられそうにありません。
影響が各方面に広がる中、要望書では、原因の究明や対策の検討、そして、養殖を継続するための低金利の融資などを求めています。
斎藤知事は被害の状況を確認するため、近く播磨灘のカキの産地を視察するということです。
