2023年、神戸市西区で、6歳の息子に暴行を加え死亡させ遺体を遺棄したとして、傷害致死などの罪に問われている母親ら3人の裁判員裁判で、11月20日、被告人質問が行われ、叔母の1人が「自分を守るのに必死だった」と事件の関与を回避できなかった理由を述べました。
この裁判は、2023年6月、神戸市西区で、当時6歳だった男児の背中を鉄パイプで殴ったり、踏みつけたりして死亡させた上、、遺体をスーツケースに入れて遺棄したとして、母親や叔父などきょうだい4人が傷害致死と死体遺棄の罪に問われているものです。
起訴状などによりますと、叔父(34)の指示に基づき、叔母の2人が修ちゃんの手足を押さえ、母親(37)が鉄パイプで背中を殴ったとされています。
11月19日の初公判で、母親(37)は、起訴内容を認める一方、叔母の1人は、叔父に「逆らえなかった」と主張。
弁護側は、叔母の2人には無罪、母親には減刑を求めています。
事件当時、家庭内では叔父(34)が主導的な立場にあったとみられていて、母親ら3人が事件を回避できたかどうかが争点となっています。
11月20日に行われた被告人質問で、叔母のうち1人(33)が弁護人から事件への関与を回避できなかった理由を問われると「頭をたたかれそうになり、自分を守るのに必死だった」と述べました。
判決は、来年1月14日に言い渡されます。
