宝塚クロスボウ殺傷事件 検察側も被告側も控訴せず無期懲役判決確定

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  • 神戸地裁

2020年、宝塚市で家族ら4人をクロスボウで撃ち殺傷したとして、殺人などの罪に問われた男の裁判員裁判で、被告側、検察側が控訴せず、神戸地裁が言い渡した無期懲役の判決が確定しました。

この裁判は2020年、宝塚市の自宅で、母親ら家族3人をクロスボウの矢を撃ち殺害し、伯母(55)にも重傷を負わせたとして、無職の男(28)が殺人と殺人未遂の罪に問われたものです。

神戸地裁で開かれた裁判員裁判では、男の責任能力の程度と量刑が争点となり、検察側は死刑を求刑していました。

神戸地裁は10月31日の判決で、完全責任能力を認定した一方で、発達障害が動機形成に影響したことなども考慮し、男に無期懲役を言い渡しました。

神戸地裁によりますと、検察側は、「判決内容を仔細に検討して証拠を総合的に判断した結果、控訴理由が見いだせなかった」として控訴しなかったということです。

また、被告側も期限までに控訴しなかったため、無期懲役の判決が確定しました。

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