2023年1月、姫路市で、定期的なたんの吸引が必要な娘を置き去りにし、窒息死させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われている母親の初公判が13日、開かれ、母親は起訴内容を否認しました。
姫路市の無職の女(33)は2023年1月、重度の呼吸障害があり定期的にたんの吸引が必要な娘(当時8)を自宅に残して外出し窒息死させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われています。
13日神戸地裁姫路支部で開かれた裁判員裁判の初公判で、女は声を震わせながら、「窒息の危険性が分かっていたというのは間違っています」などと述べ起訴内容を否認しました。
検察側は冒頭陳述で「数時間おきにたんを吸引しなければ窒息してしまう危険が生じる恐れがあることを認識していながら交際相手の家に泊まった」と指摘。
一方、弁護側は「必要なケアをした後、数時間外出するつもりだったが介護の疲れなどで意図せず眠ってしまった。家を出た行為は遺棄に該当しない」と主張しました。
