
ヴィクトリーナ姫路 12野中瑠衣 (ヴィクトリーナ・ウインク体育館) /(C)SV.LEAGUE

ヴィクトリーナ姫路 (左から)12野中瑠衣、18カミーラ・ミンガルディ、13福留慧美、2櫻井美樹、4佐々木千紘、3田中咲希(ヴィクトリーナ・ウインク体育館) /(C)SV.LEAGUE

SVリーグ女子 順位表
■一気に連続得点
<SVリーグ女子第3節>
○ヴィクトリーナ姫路 3-0 A山形(10/25)
○ヴィクトリーナ姫路 3-0 A山形(10/26)
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女子バレーボールSVリーグ、開幕から連勝を続けるヴィクトリーナ姫路は10月25・26の両日、今シーズン初めてのホームゲームを行い、アランマーレ山形と連戦した(ヴィクトリーナ・ウインク体育館=姫路市)。
25日の試合。
第1セット、ヴィクトリーナは13-12から野中瑠衣(日本代表)の3連続アタックや、キャプテン佐々木千紘のサービスエースなどで連続10得点し、一気にセットを奪った(25-14)。
第2セットも序盤は点の奪い合いとなったが、9-9からカミーラ・ミンガルディ(元イタリア代表)の強烈なスパイクなどで連続5得点し、そのままリードを保って連取した(25-22)。
第3セット、14-11から佐々木・野中に続いて、高卒ルーキーで日本代表の河俣心海(かわまた・ここみ=下北沢成徳高)もスパイクを決めるなど、5連続得点して押し切った(25-15)。
ヴィクトリーナはA山形に一度もリードを奪われることなくストレート勝ち。
アウトサイドヒッター(レフト)の野中とカミーラはともにアタックで19得点し、野中はさらにブロックも4本決めた。
■チャンス与える
26日の試合。
ヴィクトリーナベンチは、セッターを前日の櫻井美樹から新加入の大島杏花(前倉敷)に代え、ミドルブロッカーに新加入のミラ・トドロヴァ(元ブルガリア代表)を先発起用した。
2セットを先取(25-12、25-17)して迎えた第3セットには、今シーズンからセッター対角(ライト)となった宮部藍梨(日本代表)が、田中咲希に代わって登場。
セット途中からレフトにはイ・ジェヨン(元韓国代表)が起用された。
セット序盤に3連続失点し、ややもたついたが、187㎝の長身を生かしたミラのブロックや速攻などを中心にセットを取り切り(25-18)、2試合連続でストレート勝ちした。
選手起用についてヴィクトリーナのアヴィタル・セリンジャー監督(元オランダ女子代表監督)は、
「選手にプレーするチャンスを与えたい。ちょっとでも(試合に)出して、選手のモチベーションが下がらないよう配慮しています」と試合後に語った。
■次は“因縁”の久光戦
ヴィクトリーナは開幕から6連勝。
同じ6連勝のNECとKUROBEにポイント数で上回り、首位に浮上した。
次節(11/1、11/2)は、日本代表・荒木彩花らを擁するSAGA久光スプリングスと戦う(ヴィクトリーナ・ウインク体育館、両日とも14時5分開始)。
昨年の皇后杯決勝ではフルセットの死闘の末に勝利し、初タイトルを獲得したが、チャンピオンシップでは敗れ、SVリーグ優勝の望みを絶たれた相手。
セリンジャー監督は、「挑戦者として戦う」と宣言した。
(浮田信明)