
ヴィクトリーナ姫路 12野中瑠衣 /(C)SV.LEAGUE

第3セット デュースでスパイクを決めた 16イ・ジェヨン (右は4佐々木千紘) /(C)SV.LEAGUE

SVリーグ女子 順位表(第2節まで)
■デュースの応酬
<SVリーグ女子 第2節>
○ヴィクトリーナ姫路 3-1 東レ滋賀(10/18)
○ヴィクトリーナ姫路 3-0 東レ滋賀(10/19)
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女子バレーボールSVリーグ、開幕2連勝のヴィクトリーナ姫路は10月18・19日、アウェイで東レアローズ滋賀と連戦した(草津市 YMITアリーナ)。
18日の試合。
セットカウント1-1(25-27、25-16)で迎えた第3セット、互いに譲らず第1セットに続いてデュースとなった。
ヴィクトリーナは、東レ滋賀の2度のセットポイントを新戦力・野中瑠衣(日本代表 前Astemo)のスパイクでいずれもしのぐと、逆に3度セットポイントをつかんだが決められず、デュースの応酬は8回に及んだ。
しかし最後は32-31から新戦力のミラ・トドロヴァ(元ブルガリア代表)が相手スパイクをブロックし、セットを奪った(33-31)。
続く第4セットは、14-11から新戦力のカミーラ・ミンガルディ(元イタリア代表)の4連続スパイクなどでヴィクトリーナが抜け出し、そのまま押し切って勝利した(25-19)。
カミーラは34得点、野中は27得点と、両アウトサイドヒッター(レフト)が活躍した。
■ジェヨンが“復活”
19日の試合。
5年のブランクを経てヴィクトリーナに新加入したイ・ジェヨン(元韓国代表)がレフトで先発し、強打と軟打を織り交ぜたスパイクやブロックで2セット終了までに8得点を挙げた。
セットカウント2-0(29-27、25-20)で迎えた第3セット、ヴィクトリーナは21-24と東レ滋賀に3点差を付けられ、セットポイントを握られたが、伊藤麻緒のブロックなどで追いかけ、キャプテン佐々木千紘のサービスエースで24-24のデュースに持ち込んだ。
ここからジェヨンが2本連続でスパイクを決め、ヴィクトリーナがストレート勝ちした(26-24)。
ジェヨンは計アタック12得点(決定率42.9%)とブロック1得点を挙げた。
東レとの2連戦は、計7セットのうち4セットがデュースにもつれ込む激戦。
ヴィクトリーナのアヴィタル・セリンジャー監督は、
「3セットともどちらのチームがとってもおかしくないシーソーゲームで、観ている方々には手に汗握るエキサイティングな試合だったと思います。
ヴィクトリーナ姫路の新加入の選手、新しいポジションに挑戦している選手たちにはもう少し時間とチームとしての経験が必要です」とコメントした。
■全勝で“凱旋”
SVリーグ女子はレギュラーシーズン44試合を戦い、上位8チームがチャンピオンシップに進んで優勝を争う。
ヴィクトリーナは開幕戦で昨年優勝の大阪マーヴェラスに連勝し、東レも降して4戦全勝。
ポイント差でNECレッドロケッツ川崎に次ぐ2位につけている。
開幕から4戦アウェイで戦ったが、25・26両日は本拠地のヴィクトリーナ・ウインク体育館(姫路市)に戻り、アランマーレ山形とホーム開幕2連戦を行う(両日とも14時5分開始)。
野中、カミーラ、ミラ、ジェヨン、リベロの福留慧美(日本代表)ら新戦力と、新ポジションに挑む宮部藍梨(日本代表)らが好調。
SV初優勝めざすヴィクトリーナの快進撃が続くか。
(浮田信明)